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バレンタインデー [映画感想−は]

『ラブ・アクチュアリー』のリメイクです・・・というのはウソですが、
大勢の老若男女が登場し、好きだ愛してるだ言ってる話なので、
まあ大筋で同じと言っても間違いありません。
それにしても、ちゃんとバレンタインデーに合わせて日本公開してくれて嬉しい。
『ラブ・アクチュアリー』はクリスマスの話なのに、
日本では年が明けてからの公開でがっかりした記憶があります。
私はバレンタインの翌日に鑑賞しましたが、当日観たカップルはたくさんいたのかな?


2月14日、バレンタインデーの朝。ロサンゼルス。
花屋を経営するリード(アシュトン・クッチャー)は、
同棲中のモーリー(ジェシカ・アルバ)にベッドでプロポーズします。
幸福の絶頂のままリードは市場へ花の仕入れへ向かいますが、
そこでスポーツキャスターのケルビン(ジェイミー・フォックス)のインタビューを受けます。
リードの親友ジュリア(ジェニファー・ガーナー)は、今夜は出張で不在になる、
恋人のハリソン(パトリック・デンプシー)と名残惜しい別れの朝を過ごしていました。
会社の同僚同士のリズ(アン・ハサウェイ)とジェイソン(トファー・グレイス)は、
初めての一夜を過ごし、ベッドの上で幸せな朝を迎えていましたが、
突然リズの電話が鳴り、彼女は慌てて部屋を出ます。
エステル(シャーリー・マクレーン)とエドガー(ヘクター・エリゾンド)の夫婦は、
互いに贈らないと言ったバレンタインのプレゼントを交換し合います。
ロサンゼルス行きの機中ではホールデン(ブラッドレイ・クーパー)が、
自分の肩にもたれかかって眠る隣席の女性ケイト(ジュリア・ロバーツ)と出会います。
アメフト選手のショーン(エリック・デイン)は引退の危機に瀕していて、
彼のパブリシストのカーラ(ジェシカ・ビール)は、毎年恒例の、
「バレンタインなんか大嫌いディナー」を今年も開こうとしていました。


親友同士
valentine'sday_1.jpg


バレンタインデーは、日本では女性が男性に愛を告白する日で、
贈るものはチョコレートということになっていますが、
欧米では男女どちらからということではなく、チョコだけじゃなくカードとか花とか、
とにかく愛する人に贈り物をする日、ということなんですよね。
というわけでバレンタインデーは花屋さんが大忙し、
その花屋さんを中心にいくつもの話が語られていきます。

この花屋さんという軸があるせいか、この手の同時進行話によくある、
「そんなに世間は狭くないでしょ」というツッコミどころがありません。
人々の繋がり具合が自然で違和感があまりないのです。この点はうまいなあと思いました。
とは言え、途中ダレてしまう感じもあったし、何より展開は読めるし、
音楽の使い方とかベタだし・・・と、不満な点も多々。
全部で何人、何カップル出てくるんだか数えるのも面倒なくらいなんですが、
明らかに"この人はいらないだろう"という人たちもいるし、
明らかに"何のためにこの人は出てきたんだ?"という人たちもいます。

前者のいらないだろう!はテイラー・スウィフトとテイラー・ロートナーのカップル。
この2人は、若いお客さんを呼びたいがためのキャストなんでしょうか?
エマ・ロバーツとカーター・ジェンキンスというカップルがもう1組いて、
こちらはかなりほかの人々に影響する役柄なので、高校生組は彼らだけで十分。
どうせならテイラー・スウィフトは歌でも歌えば良かったのでは?と思いました。
そして後者の何のために?はキャシー・ベイツとクイーン・ラティファ。
まあクイーン・ラティファは意味のある役ではあったけど、
キャシー・ベイツは途中でその存在をすっかり忘れてしまっていたし、
実際、忘れても全然差し支えないという、ほとんどカメオ並みの出方。
最初に出てきた時は、ジェイミー・フォックスとどうかなるのかと思ってしまいました。


始まったばかり
valentine'sday_2.jpg


ゲイリー・マーシャル監督作のヒロイン経験者ということでお声がかかったのか、
『プリティ・ウーマン』のジュリア・ロバーツと、
『プリティ・プリンセス』のアン・ハサウェイが出ています。
アン・ハサウェイはまあいつも通り(というかかなり元気で過激)な役。
(ああトファー・グレイスが押しつぶされそう!)
ジュリア・ロバーツはてっきりゲスト的な、ヘタすると全体から浮きそうな役かと思ったら、
いい意味で別扱いというのか貫禄があって、彼女にこういう役をやらせたということで、
この作品をググッと引き上げた感じです。
上にも書いたように、誰がどのようになっていくかの展開はほとんど見えるんですが、
ジュリア・ロバーツだけは私は最後までわからなくて、
ええ、そう繋がるの!?と、ここは不意を突かれて思わず涙がボロッ。
最近、こういうのに弱いというのもあるんですが、最後にやられました。
確かにジュリア・ロバーツもいつまでも浮かれた恋なんかしてるわけないですよね。

貫禄といえば、高齢カップルのシャーリー・マクレーンとヘクター・エリゾンド。
シャーリー・マクレーンには特に敬意を払ったなというシーンが用意されていました。
ちょっとドレスのヒラヒラが過ぎるかなあと気になったけど、彼女だからすべて許す!


出会って50年
valentine'sday_3.jpg


ストーリーに関しては何度も書きますが本当にベタでわかりやすくて、
それぞれがお約束という安心感で、観ていてイヤな気持ちになりません。
各年代の恋愛を描いているので、観ている側の年齢などで思うこともいろいろだと思うし、
ここに繋がるのかあという楽しさがあります。
こういう群像劇、しかもズバリ恋愛話というテーマが好きかどうかで、
この作品の評価はバッサリ分かれると思いますが・・・私はスキです。
不満な点も「まあ、いっか」と思わせるお気楽さ、
こういう毒にも薬にもならないようなものって、大事だと思うのです。
全員がハッピーエンドで終わるわけではないのですが、
ここにはたくさんの幸せがあって、もうみんなニコニコして泣き笑いして、
この表現もベタだけど・・・恋したくなります。うん。

それともう一つ、これはロサンゼルスを舞台にしているのですが、
最近珍しいぐらい"ロサンゼルスところどころ"な撮り方をしていて、
これも観ていてすごく嬉しかった。
冒頭から本当に素敵な景色をいろいろと見せていくという、
ああロス行きたいなあ、こんなお花屋さんとかいいなあと思わせる撮り方。
こういうお気楽ハッピーなドラマには、ロサンゼルスの青空がよく似合ってる、ということかな。


Valentine's Day(2010 アメリカ)
監督 ゲイリー・マーシャル
出演 ジェシカ・アルバ キャシー・ベイツ ジェシカ・ビール ブラッドレイ・クーパー
   エリック・デイン パトリック・デンプシー ヘクター・エリゾンド
   ジェイミー・フォックス ジェニファー・ガーナー トファー・グレイス
   アン・ハサウェイ カーター・ジェンキンス アシュトン・クッチャー
   クイーン・ラティファ テイラー・ロートナー ジョージ・ロペス シャーリー・マクレーン
   エマ・ロバーツ ジュリア・ロバーツ ブライス・ロビンソン テイラー・スウィフト



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コメント 2

ぷーちゃん

ラブ・アクチュアリーが、お気に入りなので
これチェックしておきます。♪
by ぷーちゃん (2010-02-16 12:00) 

dorothy

ぷーちゃんさん、こんにちは。
『ラブ・アクチュアリー』が好きな人なら絶対気に入ると思います。
テイラー・スウィフトの迷演技も見ものですよ!
by dorothy (2010-02-17 04:02) 

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