アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生 [映画感想−あ]
現在のアメリカで実力、知名度共にトップフォトグラファーと言える、
写真家アニー・リーボヴィッツのドキュメンタリー。
彼女の生い立ち、ローリングストーン誌でのデビュー、
有名な、凶弾に倒れる数時間前のジョン・レノンの写真や、
デミ・ムーアの妊婦ヌードなどの撮影秘話、
晩年の作家スーザン・ソンタグとの関係、そして現在の活動風景と、
彼女の写真家としての半生を丁寧に映しだしています。
キース・リチャーズ
ローリングストーン誌で、それまで記事の付け足し程度だったミュージシャンたちの写真が、
彼女の登場でこれまでとは一味違うものとなり、
その独自のスタイルがどのようにして生まれたのかとか、
ヴァニティ・フェアやヴォーグへと活動の場を広げ、
セレブリティの写真やファッションフォトも手がけるようになり、
その一方でスーザン・ソンタグと共にサラエボへ向かい戦地の撮影を行うなど、
写真家として変わっていく様子が語られます。
長年第一線で活躍する女性写真家であり、
ヴァニティ・フェアなどの大がかりな写真を見ると、
ものすごく芸術家芸術家した人かなとか、
ジョン・レノンやデミ・ムーアの写真のセンセーショナルさから、
尖った感じの人なのかなとか、勝手に怖いオバサンをイメージしていたのですが、
撮影風景などを見ていると意外と気さくな感じだし、
スーザン・ソンタグの話になると感情を露わにする場面もあって、
彼女の内面的な部分もほんの少し見せてもらえるようです。
彼女に写真を撮られたいと思う人が多いのは、
こういうキャラクターの良さもあるんじゃないのかな、と思いました。
ジョージ・クルーニー
アニーの幼い頃も登場する家族のプライベートフィルムや、
写真家として活動を始めた頃のフィルムなどもたくさん登場するので、
いろんなエピソードがかなりリアルに伝わってきます。
ローリングストーン誌で活躍していた頃のものなどはとても興味深く、
その頃のエピソードを創刊者のヤン・ウェナーやミック・ジャガー、キース・リチャーズ、
パティ・スミスなどのミュージシャンたちが詳細に語っていて、このへんはものすごく面白い。
ストーンズのツアーに周りが止めたのに独断で同行、
皆の予想通り麻薬中毒になって帰ってきてリハビリ施設に入ったなんていう話も出てきたり、
70〜80年代のロック好きな人は絶対惹きつけられると思います。
ジョニー・デップが『ラスベガスをやっつけろ』で演じた、
ハンター・S・トンプソンとのエピソードも登場します。
ミュージシャンの写真だけでなく、政治家や社会的な写真も数多く撮影し、
彼女の作品が世間に与えた影響の大きさがよくわかります。
キルスティン・ダンストとアニー
監督はアニーの実の妹であるバーバラ・リーボヴィッツ。
元々この作品はアメリカのドキュメンタリー番組『American Masters』という、
TVシリーズの枠で製作されたもので、そのせいもあるのか、
ドキュメンタリー作品としては特にこれといって目新しい作りではありません。
それでも身内が撮っているせいかアニー自身もリラックスしているし、
撮る方も撮られる方も格好付けたり無駄な力が入ってる感じがないのが良い。
私はヴァニティ・フェアでの彼女の写真の大ファンなので、
その撮影シーンがたくさん見られて嬉しかったです。
ヴォーグのために再現した『マリー・アントワネット』の撮影も素晴らしかった。
キルスティン・ダンストが「こんなに着飾ったのに撮影は10分!?」というのが可笑しかった。
うん、仕事が早いのはいいことです。
世界中を旅することができるから写真家になったというアニー。
そして死ぬまで写真を撮り続けたいというアニー。
こういう生き方は心の底から羨ましいです。
50歳になって突然思い立って"出産"したなんて話の本当のところも、
もうちょっと詳しく聞きたかったけど・・・それは下世話かな。
彼女の写真家としての活動とはあまり関係のないことだし。
でも、これまで以上に彼女に興味を持つようになりました。
Annie Leibovitz: Life Through a Lens(2006 アメリカ)
監督 バーバラ・リーボヴィッツ
出演 アニー・リーボヴィッツ ミハイル・バリシニコフ ヒラリー・クリントン ジョージ・クルーニー
ロバート・ダウニー・Jr. キルスティン・ダンスト ウーピー・ゴールドバーグ ミック・ジャガー
キーラ・ナイトレイ デミ・ムーア ヨーコ・オノ キース・リチャーズ ジュリア・ロバーツ
写真家アニー・リーボヴィッツのドキュメンタリー。
彼女の生い立ち、ローリングストーン誌でのデビュー、
有名な、凶弾に倒れる数時間前のジョン・レノンの写真や、
デミ・ムーアの妊婦ヌードなどの撮影秘話、
晩年の作家スーザン・ソンタグとの関係、そして現在の活動風景と、
彼女の写真家としての半生を丁寧に映しだしています。
キース・リチャーズ
ローリングストーン誌で、それまで記事の付け足し程度だったミュージシャンたちの写真が、
彼女の登場でこれまでとは一味違うものとなり、
その独自のスタイルがどのようにして生まれたのかとか、
ヴァニティ・フェアやヴォーグへと活動の場を広げ、
セレブリティの写真やファッションフォトも手がけるようになり、
その一方でスーザン・ソンタグと共にサラエボへ向かい戦地の撮影を行うなど、
写真家として変わっていく様子が語られます。
長年第一線で活躍する女性写真家であり、
ヴァニティ・フェアなどの大がかりな写真を見ると、
ものすごく芸術家芸術家した人かなとか、
ジョン・レノンやデミ・ムーアの写真のセンセーショナルさから、
尖った感じの人なのかなとか、勝手に怖いオバサンをイメージしていたのですが、
撮影風景などを見ていると意外と気さくな感じだし、
スーザン・ソンタグの話になると感情を露わにする場面もあって、
彼女の内面的な部分もほんの少し見せてもらえるようです。
彼女に写真を撮られたいと思う人が多いのは、
こういうキャラクターの良さもあるんじゃないのかな、と思いました。
ジョージ・クルーニー
アニーの幼い頃も登場する家族のプライベートフィルムや、
写真家として活動を始めた頃のフィルムなどもたくさん登場するので、
いろんなエピソードがかなりリアルに伝わってきます。
ローリングストーン誌で活躍していた頃のものなどはとても興味深く、
その頃のエピソードを創刊者のヤン・ウェナーやミック・ジャガー、キース・リチャーズ、
パティ・スミスなどのミュージシャンたちが詳細に語っていて、このへんはものすごく面白い。
ストーンズのツアーに周りが止めたのに独断で同行、
皆の予想通り麻薬中毒になって帰ってきてリハビリ施設に入ったなんていう話も出てきたり、
70〜80年代のロック好きな人は絶対惹きつけられると思います。
ジョニー・デップが『ラスベガスをやっつけろ』で演じた、
ハンター・S・トンプソンとのエピソードも登場します。
ミュージシャンの写真だけでなく、政治家や社会的な写真も数多く撮影し、
彼女の作品が世間に与えた影響の大きさがよくわかります。
キルスティン・ダンストとアニー
監督はアニーの実の妹であるバーバラ・リーボヴィッツ。
元々この作品はアメリカのドキュメンタリー番組『American Masters』という、
TVシリーズの枠で製作されたもので、そのせいもあるのか、
ドキュメンタリー作品としては特にこれといって目新しい作りではありません。
それでも身内が撮っているせいかアニー自身もリラックスしているし、
撮る方も撮られる方も格好付けたり無駄な力が入ってる感じがないのが良い。
私はヴァニティ・フェアでの彼女の写真の大ファンなので、
その撮影シーンがたくさん見られて嬉しかったです。
ヴォーグのために再現した『マリー・アントワネット』の撮影も素晴らしかった。
キルスティン・ダンストが「こんなに着飾ったのに撮影は10分!?」というのが可笑しかった。
うん、仕事が早いのはいいことです。
世界中を旅することができるから写真家になったというアニー。
そして死ぬまで写真を撮り続けたいというアニー。
こういう生き方は心の底から羨ましいです。
50歳になって突然思い立って"出産"したなんて話の本当のところも、
もうちょっと詳しく聞きたかったけど・・・それは下世話かな。
彼女の写真家としての活動とはあまり関係のないことだし。
でも、これまで以上に彼女に興味を持つようになりました。
Annie Leibovitz: Life Through a Lens(2006 アメリカ)
監督 バーバラ・リーボヴィッツ
出演 アニー・リーボヴィッツ ミハイル・バリシニコフ ヒラリー・クリントン ジョージ・クルーニー
ロバート・ダウニー・Jr. キルスティン・ダンスト ウーピー・ゴールドバーグ ミック・ジャガー
キーラ・ナイトレイ デミ・ムーア ヨーコ・オノ キース・リチャーズ ジュリア・ロバーツ
アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生 コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
- メディア: DVD
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