F/X2 イリュージョンの逆転 [映画感想−あ]
『F/X 引き裂かれたトリック』の続編。
前作の80年代真っ只中な感じと思いっきりB級な雰囲気が結構気に入っていたのですが、
さっぱりこの続編を観る機会がなく、観ようという気もなかなか起きず・・・でも、
シリーズものってどうしても順を追ってコンプリートせずに済ませられないタチで、
ハードディスクの容量も少なくなってきたし・・・と、ようやく鑑賞いたしました。
ロリー・タイラー(ブライアン・ブラウン)は特殊効果の仕事を引退し、
今はオモチャ作りをしながら恋人のキム(レイチェル・ティコティン)と、
彼女の息子クリス(ドミニク・ザンプローナ)と3人で暮らしていました。
ある日ロリーは、キムの元夫で刑事のマイク(トム・メイソン)から、
連続殺人事件の犯人逮捕のために協力するよう頼まれ、渋々引き受けます。
しかしそれは、ある迷宮入りとなっていた事件が絡むワナで、
マイクは殺され、ロリーやキムも命を狙われるはめに。
そこでロリーは、元刑事で今は私立探偵となったレオ・マッカーシー(ブライアン・デネヒー)に頼み、
事件の真相を調べ始めますが・・・。
リモコンで操作だ!
冒頭は前作と同様、掴みはOK!の映画撮影シーンで始まります。
安っぽいサイボーグ?が『トータル・リコール』あたりを思い出させ、
そんな頃の作品だなあとシミジミします。
例によって要所要所でロリーの手作り特殊効果が大活躍なんですが、
これまた前作と同様「いつの間にそんなに大がかりなモノを?」という、
ツッコミどころは満載です。
最初の、連続殺人犯を捕まえるためにバスルームに仕掛けるトリックは、
スモーク焚いたりスクリーン使ったりと確かに特殊効果っぽいと言えますが、
それ以外はなんだかB級スパイ映画の小道具作りのような感じだし、
後半のマフィア宅で、見張りや下っ端を1人1人片付けていくのとか、
そんな細かい仕掛けをいちいち・・・と言いたくなります。
まあこの辺は完全にお遊びシーンと言えますけどね。
最初から最後まで大活躍のピエロ人形は、どう見ても中の人が・・・って、
それは言いっこナシですね。
裏切りもあり!?
ロリーが殺し屋にキムとクリスと共にスーパーに追い込まれるシーンがありますが、
オイルとかスプレー缶とかポップコーン!とか、
手近にある商品を駆使して敵を撃退というのも、まあありがちな展開。
でもそんなハデなことしたらスーパー内大火災だし、
その前に非常ベルやらスプリンクラーやら動き出すのでは?とか、
だいたい閉店してすぐなんだから店員とか警備員とか誰かしらいるだろー!とか、
もうツッコミまくりで、とにかくユルくてくだらない。
だいたいこの殺し屋弱すぎだし。なかなか不死身ではありますが。
陰謀や裏切りや寝返りなんかを絡めつつ、
マフィアだヴァチカンだと、かなり大きな敵を相手に、
FXマンと私立探偵が挑むという、大風呂敷を広げたような畳んだままのような、
ユルーい感じが・・・なんか憎めない。
前作で刑事だったレオが私立探偵になったことでロリーと良いコンビとなり、
それぞれ役割分担して活躍するところはなかなか面白かったです。
はみだし熱血刑事だったレオがなんだかのびのびしてて、
微妙にモテたりもするし、彼はいいキャラクターです。
でもこの作品、いい人ばかりが死んじゃうのがちょっと悲しい・・・。
おじさんコンビ大活躍!
ロリーが映画製作の現場から引退している設定なんで、
前作のように映画作りの裏側みたいなものを見る楽しみはなくなってしまって、
そこがちょっとつまらないというか、単なるB級探偵モノになってしまったのは残念。
でも、TVのお昼のロードショーとか、深夜の映画劇場でボーッと観るにはいい感じの作品。
こういう安くてユルーい作品って、もう作られることはないだろうなと思うと、
それはそれでちょっと寂しい気もします。
F/X2: The Deadly Art of Illusion(1991 アメリカ)
監督 リチャード・フランクリン
出演 ブライアン・ブラウン ブライアン・デネヒー レイチェル・ティコティン ジョアンナ・グリーソン
トム・メイソン ドミニク・ザンプローナ
前作の80年代真っ只中な感じと思いっきりB級な雰囲気が結構気に入っていたのですが、
さっぱりこの続編を観る機会がなく、観ようという気もなかなか起きず・・・でも、
シリーズものってどうしても順を追ってコンプリートせずに済ませられないタチで、
ハードディスクの容量も少なくなってきたし・・・と、ようやく鑑賞いたしました。
ロリー・タイラー(ブライアン・ブラウン)は特殊効果の仕事を引退し、
今はオモチャ作りをしながら恋人のキム(レイチェル・ティコティン)と、
彼女の息子クリス(ドミニク・ザンプローナ)と3人で暮らしていました。
ある日ロリーは、キムの元夫で刑事のマイク(トム・メイソン)から、
連続殺人事件の犯人逮捕のために協力するよう頼まれ、渋々引き受けます。
しかしそれは、ある迷宮入りとなっていた事件が絡むワナで、
マイクは殺され、ロリーやキムも命を狙われるはめに。
そこでロリーは、元刑事で今は私立探偵となったレオ・マッカーシー(ブライアン・デネヒー)に頼み、
事件の真相を調べ始めますが・・・。
リモコンで操作だ!
冒頭は前作と同様、掴みはOK!の映画撮影シーンで始まります。
安っぽいサイボーグ?が『トータル・リコール』あたりを思い出させ、
そんな頃の作品だなあとシミジミします。
例によって要所要所でロリーの手作り特殊効果が大活躍なんですが、
これまた前作と同様「いつの間にそんなに大がかりなモノを?」という、
ツッコミどころは満載です。
最初の、連続殺人犯を捕まえるためにバスルームに仕掛けるトリックは、
スモーク焚いたりスクリーン使ったりと確かに特殊効果っぽいと言えますが、
それ以外はなんだかB級スパイ映画の小道具作りのような感じだし、
後半のマフィア宅で、見張りや下っ端を1人1人片付けていくのとか、
そんな細かい仕掛けをいちいち・・・と言いたくなります。
まあこの辺は完全にお遊びシーンと言えますけどね。
最初から最後まで大活躍のピエロ人形は、どう見ても中の人が・・・って、
それは言いっこナシですね。
裏切りもあり!?
ロリーが殺し屋にキムとクリスと共にスーパーに追い込まれるシーンがありますが、
オイルとかスプレー缶とかポップコーン!とか、
手近にある商品を駆使して敵を撃退というのも、まあありがちな展開。
でもそんなハデなことしたらスーパー内大火災だし、
その前に非常ベルやらスプリンクラーやら動き出すのでは?とか、
だいたい閉店してすぐなんだから店員とか警備員とか誰かしらいるだろー!とか、
もうツッコミまくりで、とにかくユルくてくだらない。
だいたいこの殺し屋弱すぎだし。なかなか不死身ではありますが。
陰謀や裏切りや寝返りなんかを絡めつつ、
マフィアだヴァチカンだと、かなり大きな敵を相手に、
FXマンと私立探偵が挑むという、大風呂敷を広げたような畳んだままのような、
ユルーい感じが・・・なんか憎めない。
前作で刑事だったレオが私立探偵になったことでロリーと良いコンビとなり、
それぞれ役割分担して活躍するところはなかなか面白かったです。
はみだし熱血刑事だったレオがなんだかのびのびしてて、
微妙にモテたりもするし、彼はいいキャラクターです。
でもこの作品、いい人ばかりが死んじゃうのがちょっと悲しい・・・。
おじさんコンビ大活躍!
ロリーが映画製作の現場から引退している設定なんで、
前作のように映画作りの裏側みたいなものを見る楽しみはなくなってしまって、
そこがちょっとつまらないというか、単なるB級探偵モノになってしまったのは残念。
でも、TVのお昼のロードショーとか、深夜の映画劇場でボーッと観るにはいい感じの作品。
こういう安くてユルーい作品って、もう作られることはないだろうなと思うと、
それはそれでちょっと寂しい気もします。
F/X2: The Deadly Art of Illusion(1991 アメリカ)
監督 リチャード・フランクリン
出演 ブライアン・ブラウン ブライアン・デネヒー レイチェル・ティコティン ジョアンナ・グリーソン
トム・メイソン ドミニク・ザンプローナ
タグ:映画
こんにちは。
懐かしい~っ!
でもこの2作目は記憶にないなぁ・・・。
1作目は凄く面白かった記憶がありますが・・・。
by Yakoha (2009-05-22 22:49)
Yakohaさん、こんにちは。
ご存知な方がいてくれてウレシイ!
機会があったらこの2作目もゼヒ、と言いたいところですが、
たぶんツマンナイと思う・・・とほほです。
by dorothy (2009-05-23 01:29)
はじめまして。
これ、1作目も2作目も劇場で観てます。
1作目は緊張感あふれる良い作品でしたが、2作目は確かにユル〜い仕上がりですよね。そのノリが結構楽しかったりもするんですが。
by jedioki (2009-05-23 03:59)
jediokiさん、はじめまして。
どちらも劇場でご覧になったとはスゴイ!
私は公開当時のことはまるで記憶にないんですが、
1作目の記事でもチラッと書いたんですが、なぜかずっと気になっていた作品でした。
評価はそれなりに良かったんでしょうか?
たまにはこういうの、いいですよね!
by dorothy (2009-05-24 02:25)