2番目のキス [映画感想−な]
なぜか見そびれていたこの作品。
白状すると『50回目のファースト・キス』とごっちゃになってました。
全然数字が違うっていうのに・・・はい、今作のリンジーと違って数字は本当にニガテです、
10月のボストン。
ビジネスコンサルタントとして働くリンジー(ドリュー・バリモア)の会社に、
数学教師ベン(ジミー・ファロン)が生徒を引き連れて社会科見学に訪れます。
リンジーに一目惚れしたベンは、その場で彼女をデートに誘います。
住んでる世界が違う2人でしたが、ベンの人柄の良さに徐々に惹かれていくリンジー。
2人はデートを重ね幸せな日々を過ごしますが、3月になってそれが一変します。
実は彼は熱狂的なボストン・レッドソックスファンで、
シーズン開始とともに、彼の生活はすべてがレッドソックスを中心に回り始めるのでした・・・。
いい人かもしれない
『25年目のキス』そして『50回目のファースト・キス』に続く、
ドリュー・バリモアのキスシリーズ?と思わせたいという理由で、
付けられたと想像される邦題のやる気なさが残念。
関係ないのにタイトルに『俺たち〜』を付けられるウィル・フェレル作品と同じ目ですね。
これ、原作はニック・ホーンビィと聞いて超納得。
『ハイ・フィデリティ』『アバウト・ア・ボーイ』と同様の、
大人になりきれてない、ちょっと情けない男が主人公です。
原作はイギリスなんで熱狂的アーセナルファンということらしいのですが、
舞台がアメリカとなれば当然メジャーリーグになってしまうのですね。
サッカーのサポーターも相当熱そうですが、野球もこんな感じなんですね。
日本の野球ファンも、特に西の方のチームなんかこういう人多そう!
ベンの不幸は、同じレッドソックスファンの中で恋人が見つかれば良かったのに、
そうはならなかった点。
これまで何度も彼の野球熱を理解できず別れを経験して来たようですが、
確かにこんなではダメだろうなあ。
すべての予定がレッドソックス戦を中心に組まれてしまうなんて!
「私と野球とどっちが大事!?」って、女のほうだって言いたくはないですよ。
でも野球だけじゃなく、”野球”を違うものに置き換えたら、
結構世の男性にはそう言われるような人は多いのかも知れない。
男と女の永遠にわかりあえない深い溝、なのでしょうか。
でも仕事もしなきゃ
だいたい野球は野球、恋人は恋人で別物と割り切ってしまえばいいのに、
どうして自分の趣味に引き込んでしまうんでしょう?
そりゃあ一緒に楽しめれば最高かも知れませんけどね。
これまでも失敗して来てるんだから学習すればいいのに、と、
女の私からすれば思ってしまいます。
一方、リンジーがベンに合わせようとする気持ちはすっごくわかります。
男の人が何かに夢中になってる姿というのは魅力的でもあるし、
その夢中になってるものに当然興味も持つ。
でもここまで来るとさすがにどこかでキレそうです。
このベンを演じたジミー・ファロンという人、
私はたぶん初めて観たと思うんですが・・・え、『あの頃ペニー・レインと』に出てた!?
『僕のニューヨークライフ』?うわ、全然印象にありません!
まあ、そんな印象薄い点がベンとして適役だったのかも知れませんが。
サタデーナイトライブ出身の人と聞いてああなるほどという感じですが、
それにしてはちょっとおとなしめな印象。
頼りなげな感じがドリューの好きそうなタイプですけどね。
でも、見た目はサエないけど口から出てくるセリフはどれもこれも気が利いてる!
リンジーがあっさりと惹かれてしまうのも納得です。
生徒たちに慕われてるというのもよくわかるし、
こういう頭の良い返しが出来る人って本当に魅力的。
彼の言うセリフ、脚本なのか原作にあるのかわかりませんが、
面白いセリフの応酬はラブコメには欠かせないモノだし、観ていて楽しくて大好きです。
世話が焼けるっ!
ところでこの原作ではすでにコリン・ファース主演で映画化されてたんですね。
これも機会があったらぜひ観てみたいです。
野球はまるで詳しくないですが、ベーブ・ルース絡みの"呪い"話は聞いたことがあります。
この作品でも、脚本上では当然その呪いは解けず、
レッドソックスの優勝は無いことになってたそうですが、
なんと撮影中に呪いが解け(?)、急遽優勝決定戦にスタッフが招集され、
リアルな優勝シーンを撮影したのだそう。
86年ぶりの優勝というものすごいタイミングで製作されたものです。
やっぱりドリューはいろんな意味で女神なのかも・・・関係ない?
一番驚くべきは、これがあのボビー&ピーター・ファレリー兄弟監督作ということ。
『Mr.ダマー』とか『メリーに首ったけ』とか『ふたりにクギづけ』の、ですよ!
実に正統派ラブコメという感じでちょっと意外でした。
彼ららしいところは、意味もなくギプスしてる生徒が出てくるところぐらいでしょうか。
彼らも元々レッドソックスファンだそうで、
ディテールのこだわりぶりにその辺が出ていると思いました。
本当、観ていてイヤな気持ちにならないのです。
そもそも私は彼らの作品でイヤな気持ちになったことは一度もないんですが、
今回もいろんな意味で愛が溢れてる作品だなあと思いました。
ドリューの笑顔によるところも大きいですが、
こういうのはホント、なーんかいいなあとニコニコしてしまう作品。
彼女とイマイチわかりあえないなあと思ってる男の人、必見ですよ。
見逃してたの、思い出して良かった!
Fever Pitch(2005 アメリカ)
監督 ボビー・ファレリー ピーター・ファレリー
出演 ドリュー・バリモア ジミー・ファロン ジャック・ケーラー アイオン・スカイ
白状すると『50回目のファースト・キス』とごっちゃになってました。
全然数字が違うっていうのに・・・はい、今作のリンジーと違って数字は本当にニガテです、
10月のボストン。
ビジネスコンサルタントとして働くリンジー(ドリュー・バリモア)の会社に、
数学教師ベン(ジミー・ファロン)が生徒を引き連れて社会科見学に訪れます。
リンジーに一目惚れしたベンは、その場で彼女をデートに誘います。
住んでる世界が違う2人でしたが、ベンの人柄の良さに徐々に惹かれていくリンジー。
2人はデートを重ね幸せな日々を過ごしますが、3月になってそれが一変します。
実は彼は熱狂的なボストン・レッドソックスファンで、
シーズン開始とともに、彼の生活はすべてがレッドソックスを中心に回り始めるのでした・・・。
いい人かもしれない
『25年目のキス』そして『50回目のファースト・キス』に続く、
ドリュー・バリモアのキスシリーズ?と思わせたいという理由で、
付けられたと想像される邦題のやる気なさが残念。
関係ないのにタイトルに『俺たち〜』を付けられるウィル・フェレル作品と同じ目ですね。
これ、原作はニック・ホーンビィと聞いて超納得。
『ハイ・フィデリティ』『アバウト・ア・ボーイ』と同様の、
大人になりきれてない、ちょっと情けない男が主人公です。
原作はイギリスなんで熱狂的アーセナルファンということらしいのですが、
舞台がアメリカとなれば当然メジャーリーグになってしまうのですね。
サッカーのサポーターも相当熱そうですが、野球もこんな感じなんですね。
日本の野球ファンも、特に西の方のチームなんかこういう人多そう!
ベンの不幸は、同じレッドソックスファンの中で恋人が見つかれば良かったのに、
そうはならなかった点。
これまで何度も彼の野球熱を理解できず別れを経験して来たようですが、
確かにこんなではダメだろうなあ。
すべての予定がレッドソックス戦を中心に組まれてしまうなんて!
「私と野球とどっちが大事!?」って、女のほうだって言いたくはないですよ。
でも野球だけじゃなく、”野球”を違うものに置き換えたら、
結構世の男性にはそう言われるような人は多いのかも知れない。
男と女の永遠にわかりあえない深い溝、なのでしょうか。
でも仕事もしなきゃ
だいたい野球は野球、恋人は恋人で別物と割り切ってしまえばいいのに、
どうして自分の趣味に引き込んでしまうんでしょう?
そりゃあ一緒に楽しめれば最高かも知れませんけどね。
これまでも失敗して来てるんだから学習すればいいのに、と、
女の私からすれば思ってしまいます。
一方、リンジーがベンに合わせようとする気持ちはすっごくわかります。
男の人が何かに夢中になってる姿というのは魅力的でもあるし、
その夢中になってるものに当然興味も持つ。
でもここまで来るとさすがにどこかでキレそうです。
このベンを演じたジミー・ファロンという人、
私はたぶん初めて観たと思うんですが・・・え、『あの頃ペニー・レインと』に出てた!?
『僕のニューヨークライフ』?うわ、全然印象にありません!
まあ、そんな印象薄い点がベンとして適役だったのかも知れませんが。
サタデーナイトライブ出身の人と聞いてああなるほどという感じですが、
それにしてはちょっとおとなしめな印象。
頼りなげな感じがドリューの好きそうなタイプですけどね。
でも、見た目はサエないけど口から出てくるセリフはどれもこれも気が利いてる!
リンジーがあっさりと惹かれてしまうのも納得です。
生徒たちに慕われてるというのもよくわかるし、
こういう頭の良い返しが出来る人って本当に魅力的。
彼の言うセリフ、脚本なのか原作にあるのかわかりませんが、
面白いセリフの応酬はラブコメには欠かせないモノだし、観ていて楽しくて大好きです。
世話が焼けるっ!
ところでこの原作ではすでにコリン・ファース主演で映画化されてたんですね。
これも機会があったらぜひ観てみたいです。
野球はまるで詳しくないですが、ベーブ・ルース絡みの"呪い"話は聞いたことがあります。
この作品でも、脚本上では当然その呪いは解けず、
レッドソックスの優勝は無いことになってたそうですが、
なんと撮影中に呪いが解け(?)、急遽優勝決定戦にスタッフが招集され、
リアルな優勝シーンを撮影したのだそう。
86年ぶりの優勝というものすごいタイミングで製作されたものです。
やっぱりドリューはいろんな意味で女神なのかも・・・関係ない?
一番驚くべきは、これがあのボビー&ピーター・ファレリー兄弟監督作ということ。
『Mr.ダマー』とか『メリーに首ったけ』とか『ふたりにクギづけ』の、ですよ!
実に正統派ラブコメという感じでちょっと意外でした。
彼ららしいところは、意味もなくギプスしてる生徒が出てくるところぐらいでしょうか。
彼らも元々レッドソックスファンだそうで、
ディテールのこだわりぶりにその辺が出ていると思いました。
本当、観ていてイヤな気持ちにならないのです。
そもそも私は彼らの作品でイヤな気持ちになったことは一度もないんですが、
今回もいろんな意味で愛が溢れてる作品だなあと思いました。
ドリューの笑顔によるところも大きいですが、
こういうのはホント、なーんかいいなあとニコニコしてしまう作品。
彼女とイマイチわかりあえないなあと思ってる男の人、必見ですよ。
見逃してたの、思い出して良かった!
Fever Pitch(2005 アメリカ)
監督 ボビー・ファレリー ピーター・ファレリー
出演 ドリュー・バリモア ジミー・ファロン ジャック・ケーラー アイオン・スカイ
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