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ソール・バスの世界 [映画感想−さ]

ソール・バス。映画好きの方ならよくご存知の名前でしょう。
映画のタイトルバックの在り方を変えた男と言われ、
今もなお、多くのアートディレクターが彼の影響を強く受けています。
そんな彼の作品集とも言えるDVDが発売になり、本日ようやくアマゾンより到着。
さっそく観てみました。


『黄金の腕』ポスター
saulbass_1.jpg


このDVDは、ソール・バスの手がけた映画タイトルをソール・バス本人が解説する、
『Bass on Titles ソール・バスの映画タイトル集』と、
1968年度アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した、
『Why Man Creates なぜ人間は創造するのか』を収録したDVDです。
『Bass on Titles』は1977年に製作されたもので、海外ではすでに発売されていたのですが、
これに『なぜ人間は〜』を加え、今回日本版として初リリースされたものです。

『Bass on Titles』では『黄金の腕』から『荒野を歩け』まで、
ソール・バスの作品10本のタイトル部分を全部観ることができます。
彼の数ある作品の中からの10本ではちょっと物足りなさも感じますが、
クールとはこういうこと!と言えそうな『黄金の腕』に、
大好きな『おかしなおかしなおかしな世界』『ウエスト・サイド物語』も登場するので、まあ満足。
ヒチコック作品が1本も登場しないのはちょっと解せないのですが、何か理由があったのでしょうか?
ソール・バスと言えば『めまい』だと思うんですけどね。
ほかに個人的に好きなのは『80日間世界一周』『七年目の浮気』『或る殺人』あたりの、
ちょっと古めのアニメーション系のもの。このあたりも入れて欲しかったです。
まあこの辺は今やYouTubeなんかでも観られるし、
「Saul Bass on the web」というサイトでもいくつか観ることができます。


『なぜ人間は創造するのか』
saulbass_2.jpg


もう1本の『なぜ人間は創造するのか』は、
ソール・バスが妻のエレインと一緒に作ったドキュメンタリー。
いかにも60年代的な香りのする作品ですが、
人間の創造の"進化"が積み重ねられていくアニメーション『体系』、
他よりものすごく跳ね上がってしまうピンポン球を描く『寓話』など、
ユーモアに溢れていてとても楽しい短編です。
ちなみに、今作はジョージ・ルーカスがカメラオペレーターとして参加しているそうです。

映画ファンはもちろん、映像製作、アート関係の人は観て損はない内容だと思います。


ソール・バスの世界

ソール・バスの世界

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


タグ:映画 DVD
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