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スーパーバッド 童貞ウォーズ [映画感想−さ]

ようやく観ました!
期待以上の出来・・・なんですが、思っていた方向とはちょっと違う、
なんだか胸がキュンとなる青春ドラマでした。


高校卒業目前のサエない男子3人組、
セス(ジョナ・ヒル)、エヴァン(マイケル・セラ)、フォーゲル(クリストファー・ミンツ=プラッセ)。
普段、パーティにも誘ってもらえない彼らですが、
あることがきっかけで、セス憧れの女子ジュールズからパーティに誘われます。
ちょうどタイミング良くフォーゲルが偽IDを手に入れられると言い出し、
彼らはパーティの酒の買い出しを一手に引き受けてしまうのですが・・・。


セスとエヴァン。彼らの願いはただ1つ・・・。
superbad_1.jpg


『俺たちニュースキャスター』や『40歳の童貞男』のセス・ローゲンが、
幼なじみエヴァン・ゴールドバーグと脚本を共同執筆。
主人公の名前が示すとおり、この2人の自伝的な内容になっています。
邦題にヘンなサブタイトルが付いてしまってますが、
確かに高校卒業までに初体験を済ませたい!ということでは間違いではないのですが、
別に”そればっかり”な内容ではありません。
3人がパーティ会場にお酒を届けるために右往左往・・・というのが主なストーリーと言っても良くて、
警察に捕まって(?)しまったり、別のパーティに行ったり、クルマにはねられたり(!)と、
なかなかたどり着けません。

途中、セス+エヴァン組とフォーゲルの二手に分かれてしまうのですが、
フォーゲルは成り行きで警官2人組(ビル・ヘイダーとセス・ローゲン)と行動するはめになります。
この警官+フォーゲル(またの名をマクラヴィン!)組がとにかくおかしい!
実はセスたちよりこの警官たちのほうがよほど"スーパーバッド"です。
「ビールが飲めるからバーの現場には行く」なんて言ってみたり、
フォーゲルに銃を撃たせたり、駐車場でパトカーをスピンさせたあげく・・・と無茶苦茶です。
「本当の事件現場なんてCSIとは全然違う。CSIみたいに現場に○○が残っていればどんなにかラクなのに!」
なんてことを力説したり。本当にバカです。


マクラヴィン!マクラヴィン!
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日本ではあまり知られていない役者ばかりなので、ここでちょっとご紹介。
ジョナ・ヒルは『40歳の童貞男』(キャサリン・キーナーの店にいたアヤシイ客)や、
『もしも昨日が選べたら』(アダム・サンドラーの息子17歳時)などでちらちらと見かけていたのですが、
『エバン・オールマイティ』の"歩く検索男"も出番は少なめながら印象深く、
今作のセス役はようやく本領発揮というのか、大爆発!と言っていい飛ばし方です。
まあちょっと高校生役はギリギリな感じもしましたが・・・もっともこの役、
本当はセス・ローゲンが自分でやりたかったそうで、
撮影スタートが遅れてしまったので仕方なく自分は警官役に回ったそう。
とは言っても、ジョナ・ヒルとセス・ローゲン、実は1つしか年は違わないんですよね。
いつの時代にもコメディにはなくてはならない太っちょキャラ、この2人はホント大注目です。
『Knocked Up』日本版DVDを早く出して欲しい!

エヴァン役のマイケル・セラは何と言っても『JUNO/ジュノ』のジュノのお相手ポーリー。
セスの攻撃的な性格と対照的で気が弱そうで優しくて、でもやっぱりちょっとどこかヘンという、
ポーリーとも通じる雰囲気ですごくイイ。カワイイ!
フォーゲル役のクリストファー・ミンツ=プラッセはなんとこれがデビュー作。
このフォーゲルakaマクラヴィンはとにかく強烈!彼だけ撮影時にリアル高校生というのもびっくりです。
どこまで演技なのか、素でこんな人なのか・・・予想外に大活躍してしまったという感じでしょうか。

そして警官2人組、フラットパックムービーでもお馴染みのビル・ヘイダーとセス・ローゲン。
フォーゲルとずっと行動を共にしますが、さんざんヒドイことをしたあげく、
最後にフォーゲルにしてあげることは・・・なかなかやるじゃん!


本当に"最悪"なのはこの2人かも
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『ポーキーズ』や『アメリカン・パイ』のように、昔からどれだけ作られたかわからない、
思春期男子をテーマにした作品ではありますが、これはそれだけの話ではありません。
初体験がどうのこうのより、男の子たちの友情に重きを置いているところがポイント。
結局彼らの願いは叶ったのか叶わなかったのか・・・だし、
卒業後は別々の大学に進むことになっているセスとエヴァンがお互いに寄せる気持ち、
女の子と付き合いたいけれど、女の子が自分たちの間に入ってくることで、
男だけでいる心地よさを失ってしまう寂しさのようなものが、
ラストのショッピングモールでのセスとエヴァンの表情に表れていて、
ここは本当にグッときてしまいます。

無粋な邦題に引いてしまわないで、女のヒトにもぜひ観て欲しいです。
まあダメな人はダメかも知れませんが。
私もセスの下ネタトークぐらいは平気なんですが、
彼が子どもの頃に描かずにいられなかったあのイラストみたいのはちょっと引いてしまうんで、
だめなポイントは人それぞれかもですね。
なんだかんだ言っても私の結論は、男の子ってどうしようもなくって愛おしい生き物だなあ、です。


Superbad(2007 アメリカ)
監督 グレッグ・モットーラ
出演 ジョナ・ヒル マイケル・セラ クリストファー・ミンツ=プラッセ ビル・ヘイダー セス・ローゲン



スーパーバッド 童貞ウォーズ コレクターズ・エディション

スーパーバッド 童貞ウォーズ コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD


タグ:映画
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