『LOST』が終わってしまった。 [television]
AXNでの『LOST』がついに最終回を迎えました。
オンエアから一週間、この間いろんなことを考え、
自分がどれだけこのドラマが好きだったのかを再認識しました。
過去に何度か記事も書いたことだし、最終回の感想も書いておくべきかなと思いながら、
いろんな思いが巡ってなかなかまとまらなかったのですが、
とりあえず、今思うことを少しだけ書きたいと思います。
放送開始から6年、6シーズン目が最後になると知った時は本当に落胆し、
しかしこれでようやくあらゆる謎が解けるのだという期待感もありました。
そんな複雑な思いの中、見始めた最終シーズンはこれでもうすぐ終わりだというのに、
新たな展開に新たな登場人物、あの衝撃的だったフラッシュフォワードという手法の次に、
この最終章では「フラッシュサイドウェイ」が登場し、
このままずっと続くんじゃないかと思うような充実ぶりでした。
そうして迎えた最終回・・・観終えた今はいろんな意味で胸がいっぱいで、
観た人といろいろ語り合いたい気分でありながら、
さて何をどこから話し始めればいいのだろうという困惑もある、なんとも複雑な心境でいます。
アメリカでの最終回の放送が今年の5月。
その状況はネットを通していやでも伝わってきてしまい、
可能な限り情報を入れないように気を付けていたのですが、
それでもどうしてもいろんなものが聞こえてきたり、
うっかり画像など見てしまったりして、あれこれと想像ばかりしてしまっていました。
ああなのかな?こうなのかな?きっとそういうことなのかなあ違うのかなあと、
本当に心穏やかではいられない半年間でした。
この結末はあちらでもやはり賛否両論だったようですが、それも仕方ないと思うのは、
最終シーズンではあらゆる"謎"・・・黒い煙、ジェイコブや黒服の男、謎の少年の正体、
リチャードがなぜ年を取らないか等々・・・が次々と明かされていきましたが、
しかしそれが"なぜ?"ということになると、答えはほとんど出されなかったと言っていいと思います。
そのことが不満な視聴者も多かったみたいで、やはり多くの人が"正解"を知りたかった、
島の秘密をもう少し具体的に見せて欲しかったんだと思います。
私もいまだに「あれは何だったの?」「あの人はどうしちゃったの?」といろんなことが気になって、
ようやく解禁とばかりにいろんな人の感想や意見を読みまくっていますが、
当然、明確な答えは見つけられず。モヤモヤした気持ちが増えていくような気がしています。
でも、不思議と腹立たしい気持ちなどはまったく無くて、
すべてが終わったにもかかわらず、こうかも知れないああなのかも知れないと、
まだ番組が続いているかのように想像を巡らせていたりしています。
こんな風にいつまでも余韻として楽しめる余地をたくさん残してくれたのだ・・・なんて、
そう考えるのはお人好し過ぎるでしょうか?
でも、視聴者全員が納得するような答えなどおそらくないと思うし、
もし、誰もが一度は考え想像したであろう"夢オチ"や、
"みんな死んでいた"といった結末だったとしたらそれはそれで相当にガッカリだったと思います。
だから、これは本当にベストの終わり方だったんじゃないでしょうか。
ところで"みんな死んでいた"といえば、最終回の最後の"LOST"の文字が出た後、
これまでは黒地に白文字だけのエンドクレジットだったのが、この最終回では、
海岸に墜落したオーシャニック815便の残骸があちこちに散らばり、
人影の一切無い映像が流され、これを観た多くの人がこの映像から、
「島に墜落した時点で生存者はいなかった!」という結論を出してしまったのだそうです。
ところがこのエンドクレジットは放送局であるABCが勝手に付けたもので、
この映像に深い意味は全く無い、ということが後になって判明したのだそうです。
(詳細はこちらに)
最後にヘンなケチが付いてしまった気もしますが、多くの視聴者がおそらく「これで終わり!?」
と頭の上に「?」を載せた状態だったところに、この思わせぶりな映像が流されたのですから、
これは絶対何かあるんじゃないかと思っても仕方のないことだったかも知れません。
私はあまりほかの海外ドラマを観ていないので比較のしようがないのですが、
近頃は視聴率の低迷などで打ち切られて終わる作品が多いようなのに、
LOSTに関しては本当に惜しまれつつの終了で、最後まできちんとストーリーが作られ、
途中、多少の波はあったとしても、最初から最後までドラマとしてのパワーを落とすことなく、
キッチリ物語を描ききっていたと思うし、それは奇跡的なことじゃないのかなと思います。
ストーリーに関してはよくここまで考えたなと思うことだらけで、
いったいどこまで最初から考えられていたのか、どこから”後付け”なのか、
途中にキチンと伏線を張りキチンと回収する、あるいはずいぶん前のシーズンに登場した、
誰もがすっかり忘れていたような出来事をうまく最後に絡めてきたりと、
どうしたらこんな風にうまくまとめられるのか、すべてにただただ驚くばかりでした。
もちろん、途中でいなくなったままのキャラクターや、
よく考えれば辻褄の合わない点はたくさんあります。
そして多くの”なぜ?"はそのままだし。
でも、そんな細かいことも今となっては本当にどうでも良いと思えるのは、
6年の間、自分も815便の生存者かダーマのメンバーにでもなっていたような、
ドップリと物語の中にはまりこんでいて、だからこそこの最終章で、
次々と登場人物一人一人の過去のエピソードからの"到着点"を見せられ、
これまでのあらゆることがまさに"フラッシュバック"として映し出されると、
本当に我が事のように胸が熱くなっていったのでした。
あらゆる出来事の果てのこの終幕は私にはハッピーエンドだと思えるし、
すべてこれで良かったんだという思いしかありません。
6年間、楽しませてもらえたことを心から感謝したい。
このドラマに出会えて本当に幸せだったと思います。
ありがとうLOST。
この数字、絶対忘れない
これ、日本版をぜひ出してください。絶対買います!
オンエアから一週間、この間いろんなことを考え、
自分がどれだけこのドラマが好きだったのかを再認識しました。
過去に何度か記事も書いたことだし、最終回の感想も書いておくべきかなと思いながら、
いろんな思いが巡ってなかなかまとまらなかったのですが、
とりあえず、今思うことを少しだけ書きたいと思います。
放送開始から6年、6シーズン目が最後になると知った時は本当に落胆し、
しかしこれでようやくあらゆる謎が解けるのだという期待感もありました。
そんな複雑な思いの中、見始めた最終シーズンはこれでもうすぐ終わりだというのに、
新たな展開に新たな登場人物、あの衝撃的だったフラッシュフォワードという手法の次に、
この最終章では「フラッシュサイドウェイ」が登場し、
このままずっと続くんじゃないかと思うような充実ぶりでした。
そうして迎えた最終回・・・観終えた今はいろんな意味で胸がいっぱいで、
観た人といろいろ語り合いたい気分でありながら、
さて何をどこから話し始めればいいのだろうという困惑もある、なんとも複雑な心境でいます。
アメリカでの最終回の放送が今年の5月。
その状況はネットを通していやでも伝わってきてしまい、
可能な限り情報を入れないように気を付けていたのですが、
それでもどうしてもいろんなものが聞こえてきたり、
うっかり画像など見てしまったりして、あれこれと想像ばかりしてしまっていました。
ああなのかな?こうなのかな?きっとそういうことなのかなあ違うのかなあと、
本当に心穏やかではいられない半年間でした。
この結末はあちらでもやはり賛否両論だったようですが、それも仕方ないと思うのは、
最終シーズンではあらゆる"謎"・・・黒い煙、ジェイコブや黒服の男、謎の少年の正体、
リチャードがなぜ年を取らないか等々・・・が次々と明かされていきましたが、
しかしそれが"なぜ?"ということになると、答えはほとんど出されなかったと言っていいと思います。
そのことが不満な視聴者も多かったみたいで、やはり多くの人が"正解"を知りたかった、
島の秘密をもう少し具体的に見せて欲しかったんだと思います。
私もいまだに「あれは何だったの?」「あの人はどうしちゃったの?」といろんなことが気になって、
ようやく解禁とばかりにいろんな人の感想や意見を読みまくっていますが、
当然、明確な答えは見つけられず。モヤモヤした気持ちが増えていくような気がしています。
でも、不思議と腹立たしい気持ちなどはまったく無くて、
すべてが終わったにもかかわらず、こうかも知れないああなのかも知れないと、
まだ番組が続いているかのように想像を巡らせていたりしています。
こんな風にいつまでも余韻として楽しめる余地をたくさん残してくれたのだ・・・なんて、
そう考えるのはお人好し過ぎるでしょうか?
でも、視聴者全員が納得するような答えなどおそらくないと思うし、
もし、誰もが一度は考え想像したであろう"夢オチ"や、
"みんな死んでいた"といった結末だったとしたらそれはそれで相当にガッカリだったと思います。
だから、これは本当にベストの終わり方だったんじゃないでしょうか。
ところで"みんな死んでいた"といえば、最終回の最後の"LOST"の文字が出た後、
これまでは黒地に白文字だけのエンドクレジットだったのが、この最終回では、
海岸に墜落したオーシャニック815便の残骸があちこちに散らばり、
人影の一切無い映像が流され、これを観た多くの人がこの映像から、
「島に墜落した時点で生存者はいなかった!」という結論を出してしまったのだそうです。
ところがこのエンドクレジットは放送局であるABCが勝手に付けたもので、
この映像に深い意味は全く無い、ということが後になって判明したのだそうです。
(詳細はこちらに)
最後にヘンなケチが付いてしまった気もしますが、多くの視聴者がおそらく「これで終わり!?」
と頭の上に「?」を載せた状態だったところに、この思わせぶりな映像が流されたのですから、
これは絶対何かあるんじゃないかと思っても仕方のないことだったかも知れません。
私はあまりほかの海外ドラマを観ていないので比較のしようがないのですが、
近頃は視聴率の低迷などで打ち切られて終わる作品が多いようなのに、
LOSTに関しては本当に惜しまれつつの終了で、最後まできちんとストーリーが作られ、
途中、多少の波はあったとしても、最初から最後までドラマとしてのパワーを落とすことなく、
キッチリ物語を描ききっていたと思うし、それは奇跡的なことじゃないのかなと思います。
ストーリーに関してはよくここまで考えたなと思うことだらけで、
いったいどこまで最初から考えられていたのか、どこから”後付け”なのか、
途中にキチンと伏線を張りキチンと回収する、あるいはずいぶん前のシーズンに登場した、
誰もがすっかり忘れていたような出来事をうまく最後に絡めてきたりと、
どうしたらこんな風にうまくまとめられるのか、すべてにただただ驚くばかりでした。
もちろん、途中でいなくなったままのキャラクターや、
よく考えれば辻褄の合わない点はたくさんあります。
そして多くの”なぜ?"はそのままだし。
でも、そんな細かいことも今となっては本当にどうでも良いと思えるのは、
6年の間、自分も815便の生存者かダーマのメンバーにでもなっていたような、
ドップリと物語の中にはまりこんでいて、だからこそこの最終章で、
次々と登場人物一人一人の過去のエピソードからの"到着点"を見せられ、
これまでのあらゆることがまさに"フラッシュバック"として映し出されると、
本当に我が事のように胸が熱くなっていったのでした。
あらゆる出来事の果てのこの終幕は私にはハッピーエンドだと思えるし、
すべてこれで良かったんだという思いしかありません。
6年間、楽しませてもらえたことを心から感謝したい。
このドラマに出会えて本当に幸せだったと思います。
ありがとうLOST。
この数字、絶対忘れない
LOST ファイナル・シーズン COMPLETE BOX [DVD]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- メディア: DVD
これ、日本版をぜひ出してください。絶対買います!
Lost: Complete Collection [Blu-ray] [Import]
- 出版社/メーカー: ABC Studios
- メディア: Blu-ray
タグ:LOST
2010-11-29 01:05
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