アイアンマン2 [映画感想−あ]
1作目の『アイアンマン』の感想は余裕がなくて書いてませんでした。
まあ、アメコミの知識も特別な思い入れもない私には、
ひたすら「ロバート・ダウニーいいわあ〜」という以外、
前作も今作も感想に違いはないような・・・といっても、
つまらないわけではもちろんなくて、今回もとても楽しく観させていただきました。
自らをアイアンマンであると公表したトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)は、
ヒーローとして世界平和のために貢献しようとしますが、
国は彼のアイアンマン・アーマーを兵器と見なし、アーマーの引き渡しを求めます。
トニーは断固としてその要求を拒否しますが、そんな彼の前に、
ある理由で彼を目の敵にするロシア人イワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)が現れます。
さらにスターク社のライバル武器製造会社ハマー・インダストリーズの社長、
ジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)はそのヴァンコに接近。
ヴァンコにある計画を託しますが・・・。
社長
アイアンマンの面白さは中の人であるトニー・スタークの人間臭い素顔。
とは言え超大金持ちかつ超天才である彼はそういう意味では十分スーパーマンなわけで、
親しみを感じるポイントは本来無いはずなのですが、
それでも、彼の行動のあまりにも無邪気というかやりたい放題なやんちゃぶりは、
純粋に愛らしく憎めないし、好き放題な生き方は単純に羨ましい。
しかし今作では胸のアーク・リアクターの副作用により体内に毒素がまわり、
すべて絶好調な様子の裏で徐々に死を意識し始めます。
無敵のトニー・スタークであっても抗えない事態。彼とて万能ではないということなのですが、
その結果ヤケになり飲んだくれ、例によってあちこち破壊しまくり、
ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロウ)ら周囲を悩ませます。
そこに父親の代からの恨みを持って登場するヴァンコやライバル社の社長ハマーの登場、
さらに特殊機関S.H.I.E.L.D.のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が接触してきたり、
社長の座を譲ったペッパー・ポッツとの関係は微妙なまま、
そこに新しい秘書としてセクシーなナタリー(スカーレット・ヨハンソン)が登場したりと、
あらゆる問題が彼に降りかかり襲いかかって来ます。
けれどもそんなこんなはいろいろ盛り込みすぎな気がするし、
かといって社長八方塞がり!というほどの切迫感とかドラマチックさはあまり感じられず。
もうちょっとシンプルでもいいんじゃないかなと思ったんですがそうはいかないのでしょうか。
前作はアイアンマン誕生から最後のバトルへときちんとストンと落としてくれた感じでしたが、
2作目になるとこういうあれやこれやという展開は仕方ないのかも知れませんが。
秘書
前作のエンドロール後に登場したS.H.I.E.L.D.のニック・フューリー。
彼の言う「アベンジャーズ計画」というのがこの時何のことかわからず、
"アベンジャーズ"と言えばレイフ・ファインズとユマ・サーマンの映画しか浮かばなくて、
ネットで調べて初めてふーん、そういうことなんだとようやくなんとなく理解しました。
おそらく2作目でいろいろ明らかになり細かい説明もあるんだろうなと思っていましたが、
これがほとんどその辺は承知のことという感じで話が進むので、
これって知ってて当然のことなのかなあと、ちょっとおいてけぼりな感じでした。
別にわかってなくてもそんなに困らないとは思うのですが、
こういうところは基本的な知識が無いのは困りものなところです。
そのためS.H.I.E.L.D.の工作員であるナタリーの存在は重要な役なんだと思うんですが、
常に胸元を強調した服や、最後はピタピタのジャンプスーツで戦っちゃったりするんで、
単なるお色気要員なんじゃないかと思ってしまったり。
実際彼女はナイスバディだし、メイクもバッチリで女の私から見ても目の保養!でしたが。
やっぱり女性がグウィネス・パルトロウと、あとはヴァニティフェアの記者の人ぐらいじゃ、
男性客に対してサービスが足りないということでしょうか。
ライバル
ヴァンコは両手に持った長い電子鞭?をブルンブルンしながら、
まるでスキップでもするように楽しげ?にF1カーを斬りまくるシーンが、
予告編で見るたびにうわあと思って楽しみにしてたんですが、
予告編であれだけ見せるということは、これがメインのバトルシーンなんかじゃないわけで、
ブルンブルンの登場の後、彼はすぐに裏方仕事に回ってしまいます。
『アイアンマン』ではいろんないわゆる"アーマー"というパワードスーツが登場しますが、
トニー・スタークが身に着けるアーマーは常に改良を重ねられて、
どんどん進化し、スタイルも変わっていくので、
バットマンやスパイダーマンのようないわゆる"変身後"のキメのスタイルがハッキリしてなくて、
そこがヒーローものとしてはちょっと不思議な気がします。
ハッキリしたスタイルがないことに対しては特に気にしなくてもいいのか・・・というのか、
いろんなパターンのアーマーが登場することが、ファンにとっては嬉しいポイントなのでしょうか。
このあたりの良さが私にはよくわからないので、終盤マスクを被っての戦いが始まると、
それぞれの"中の人"の顔が映し出されるとはいえ「う〜ん?」と思ってしまいます。
だから最初のヴァンコのアーマーの、マスクもなくほとんど鞭だけというシンプルさが、
敵キャラとしてハッキリしていて面白いなあと思ったのでした。
というわけでバトルシーンに個人的に面白さを感じられない分、
それ以外のトニー・スターク素のシーン、お馴染みの作業場で何かを作ってるところや、
冒頭のスタークエキスポで美女に囲まれキメポーズを取ったり、
かと思うとドーナツ屋の屋根の上でぼそぼそとドーナツ食べてるのとか、
そんなこんながいちいち楽しくて仕方ない。
これやっぱりダウニーいいわあとひたすら彼に萌える作品ということでいいんですよね。
ああ私も彼にアヤシイ料理を作ってもらいたい!
敵(と、俺の鳥?)
今作から参戦のサム・ロックウェルとスカーレット・ヨハンソンは、
個人的に必見なキャスティングだったので単純に嬉しくて、
逆にローズ中佐役がテレンス・ハワードからドン・チードルに変わってしまったことが、
彼も今回アーマーを来て戦うことになるので前作より活躍が増えるのに・・・と残念。
ドン・チードルも好きな俳優なんですが、この役にはちょっと真面目過ぎるというか、
テレンス・ハワードのちょっと軽い雰囲気のほうが合ってると思いました。
サム・ロックウェルのハマーというキャラクターはどういう位置づけなのか、
原作でも元々こういう小物な感じなのかどうか知りませんが、
どれほどの悪人でありトニーの敵なのかわかりにくく、もうちょっと強烈な悪人ぶりか、
あるいはいっそのこと情けない小物ぶりを発揮しても良かった気がします。
だって黒メガネ+スリーピース姿のサム・ロックウェルは単純にカッコよすぎる!(個人の感想です)
今回もエンドロール後に次への布石シーン(と思われる)があるのですが、
またまたわけがわかりませんでした。
でも正直言ってストーリーとかどうでもいい。トニー・スタークがトニー・スタークであれば!
それにしてもロバート・ダウニー・Jr.がこんな風に力の抜けた良い役者になるなんて。
あちこちで言われてることですが、彼はドリュー・バリモアと同じ、
一度行くところまで行った人は強いという典型例、というかこうなるべき理想形、なのかな?
というわけで『3』を早く観たいです。期待しています!
そう言えば今回、監督のジョン・ファヴローは登場シーンが多くて、
俳優としての彼が好きな者としてはこれも嬉しかった!
次はもっともっと楽しませてください!
Iron Man 2(2010 アメリカ)
監督 ジョン・ファヴロー
出演 ロバート・ダウニー・Jr. ドン・チードル スカーレット・ヨハンソン
グウィネス・パルトロウ サム・ロックウェル ミッキー・ローク
サミュエル・L・ジャクソン クラーク・グレッグ ジョン・スラッテリー
ジョン・ファヴロー ポール・ベタニー レスリー・ビブ
まあ、アメコミの知識も特別な思い入れもない私には、
ひたすら「ロバート・ダウニーいいわあ〜」という以外、
前作も今作も感想に違いはないような・・・といっても、
つまらないわけではもちろんなくて、今回もとても楽しく観させていただきました。
自らをアイアンマンであると公表したトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)は、
ヒーローとして世界平和のために貢献しようとしますが、
国は彼のアイアンマン・アーマーを兵器と見なし、アーマーの引き渡しを求めます。
トニーは断固としてその要求を拒否しますが、そんな彼の前に、
ある理由で彼を目の敵にするロシア人イワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)が現れます。
さらにスターク社のライバル武器製造会社ハマー・インダストリーズの社長、
ジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)はそのヴァンコに接近。
ヴァンコにある計画を託しますが・・・。
社長
アイアンマンの面白さは中の人であるトニー・スタークの人間臭い素顔。
とは言え超大金持ちかつ超天才である彼はそういう意味では十分スーパーマンなわけで、
親しみを感じるポイントは本来無いはずなのですが、
それでも、彼の行動のあまりにも無邪気というかやりたい放題なやんちゃぶりは、
純粋に愛らしく憎めないし、好き放題な生き方は単純に羨ましい。
しかし今作では胸のアーク・リアクターの副作用により体内に毒素がまわり、
すべて絶好調な様子の裏で徐々に死を意識し始めます。
無敵のトニー・スタークであっても抗えない事態。彼とて万能ではないということなのですが、
その結果ヤケになり飲んだくれ、例によってあちこち破壊しまくり、
ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロウ)ら周囲を悩ませます。
そこに父親の代からの恨みを持って登場するヴァンコやライバル社の社長ハマーの登場、
さらに特殊機関S.H.I.E.L.D.のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が接触してきたり、
社長の座を譲ったペッパー・ポッツとの関係は微妙なまま、
そこに新しい秘書としてセクシーなナタリー(スカーレット・ヨハンソン)が登場したりと、
あらゆる問題が彼に降りかかり襲いかかって来ます。
けれどもそんなこんなはいろいろ盛り込みすぎな気がするし、
かといって社長八方塞がり!というほどの切迫感とかドラマチックさはあまり感じられず。
もうちょっとシンプルでもいいんじゃないかなと思ったんですがそうはいかないのでしょうか。
前作はアイアンマン誕生から最後のバトルへときちんとストンと落としてくれた感じでしたが、
2作目になるとこういうあれやこれやという展開は仕方ないのかも知れませんが。
秘書
前作のエンドロール後に登場したS.H.I.E.L.D.のニック・フューリー。
彼の言う「アベンジャーズ計画」というのがこの時何のことかわからず、
"アベンジャーズ"と言えばレイフ・ファインズとユマ・サーマンの映画しか浮かばなくて、
ネットで調べて初めてふーん、そういうことなんだとようやくなんとなく理解しました。
おそらく2作目でいろいろ明らかになり細かい説明もあるんだろうなと思っていましたが、
これがほとんどその辺は承知のことという感じで話が進むので、
これって知ってて当然のことなのかなあと、ちょっとおいてけぼりな感じでした。
別にわかってなくてもそんなに困らないとは思うのですが、
こういうところは基本的な知識が無いのは困りものなところです。
そのためS.H.I.E.L.D.の工作員であるナタリーの存在は重要な役なんだと思うんですが、
常に胸元を強調した服や、最後はピタピタのジャンプスーツで戦っちゃったりするんで、
単なるお色気要員なんじゃないかと思ってしまったり。
実際彼女はナイスバディだし、メイクもバッチリで女の私から見ても目の保養!でしたが。
やっぱり女性がグウィネス・パルトロウと、あとはヴァニティフェアの記者の人ぐらいじゃ、
男性客に対してサービスが足りないということでしょうか。
ライバル
ヴァンコは両手に持った長い電子鞭?をブルンブルンしながら、
まるでスキップでもするように楽しげ?にF1カーを斬りまくるシーンが、
予告編で見るたびにうわあと思って楽しみにしてたんですが、
予告編であれだけ見せるということは、これがメインのバトルシーンなんかじゃないわけで、
ブルンブルンの登場の後、彼はすぐに裏方仕事に回ってしまいます。
『アイアンマン』ではいろんないわゆる"アーマー"というパワードスーツが登場しますが、
トニー・スタークが身に着けるアーマーは常に改良を重ねられて、
どんどん進化し、スタイルも変わっていくので、
バットマンやスパイダーマンのようないわゆる"変身後"のキメのスタイルがハッキリしてなくて、
そこがヒーローものとしてはちょっと不思議な気がします。
ハッキリしたスタイルがないことに対しては特に気にしなくてもいいのか・・・というのか、
いろんなパターンのアーマーが登場することが、ファンにとっては嬉しいポイントなのでしょうか。
このあたりの良さが私にはよくわからないので、終盤マスクを被っての戦いが始まると、
それぞれの"中の人"の顔が映し出されるとはいえ「う〜ん?」と思ってしまいます。
だから最初のヴァンコのアーマーの、マスクもなくほとんど鞭だけというシンプルさが、
敵キャラとしてハッキリしていて面白いなあと思ったのでした。
というわけでバトルシーンに個人的に面白さを感じられない分、
それ以外のトニー・スターク素のシーン、お馴染みの作業場で何かを作ってるところや、
冒頭のスタークエキスポで美女に囲まれキメポーズを取ったり、
かと思うとドーナツ屋の屋根の上でぼそぼそとドーナツ食べてるのとか、
そんなこんながいちいち楽しくて仕方ない。
これやっぱりダウニーいいわあとひたすら彼に萌える作品ということでいいんですよね。
ああ私も彼にアヤシイ料理を作ってもらいたい!
敵(と、俺の鳥?)
今作から参戦のサム・ロックウェルとスカーレット・ヨハンソンは、
個人的に必見なキャスティングだったので単純に嬉しくて、
逆にローズ中佐役がテレンス・ハワードからドン・チードルに変わってしまったことが、
彼も今回アーマーを来て戦うことになるので前作より活躍が増えるのに・・・と残念。
ドン・チードルも好きな俳優なんですが、この役にはちょっと真面目過ぎるというか、
テレンス・ハワードのちょっと軽い雰囲気のほうが合ってると思いました。
サム・ロックウェルのハマーというキャラクターはどういう位置づけなのか、
原作でも元々こういう小物な感じなのかどうか知りませんが、
どれほどの悪人でありトニーの敵なのかわかりにくく、もうちょっと強烈な悪人ぶりか、
あるいはいっそのこと情けない小物ぶりを発揮しても良かった気がします。
だって黒メガネ+スリーピース姿のサム・ロックウェルは単純にカッコよすぎる!(個人の感想です)
今回もエンドロール後に次への布石シーン(と思われる)があるのですが、
またまたわけがわかりませんでした。
でも正直言ってストーリーとかどうでもいい。トニー・スタークがトニー・スタークであれば!
それにしてもロバート・ダウニー・Jr.がこんな風に力の抜けた良い役者になるなんて。
あちこちで言われてることですが、彼はドリュー・バリモアと同じ、
一度行くところまで行った人は強いという典型例、というかこうなるべき理想形、なのかな?
というわけで『3』を早く観たいです。期待しています!
そう言えば今回、監督のジョン・ファヴローは登場シーンが多くて、
俳優としての彼が好きな者としてはこれも嬉しかった!
次はもっともっと楽しませてください!
Iron Man 2(2010 アメリカ)
監督 ジョン・ファヴロー
出演 ロバート・ダウニー・Jr. ドン・チードル スカーレット・ヨハンソン
グウィネス・パルトロウ サム・ロックウェル ミッキー・ローク
サミュエル・L・ジャクソン クラーク・グレッグ ジョン・スラッテリー
ジョン・ファヴロー ポール・ベタニー レスリー・ビブ
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