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幸せになるための10のバイブル [映画感想−さ]

いやあ久しぶりにヒドイ映画を観ました。
感想書くのやめようかとも思ったんですが、
こんなヒドイ作品を観たことを忘れないようにするために・・・。


モーゼの十戒が刻まれている巨大な2枚の石版。
その石版の前に立ってジェフ(ポール・ラッド)が10の物語を語り始めます。
パラシュートを着け忘れてスカイダイビングし、奇跡的に助かる男の話。
手術中に体内にわざとハサミを残して患者を死なせてしまう医者の話。
腹話術の人形に恋してしまう女やメキシコでイエスと名乗る男に出会う女。
さて、彼らはどうなってしまうのか・・・?


こんなだったり
theten_1.jpg


『ぼくたちの奉仕活動』の監督デヴィッド・ウェインとポール・ラッドのコンビで、
ほかのキャストも結構豪華だし「幸せになるための〜」なんて言ってるし、
観るまでは『ラブ・アクチュアリー』風のコメディタッチ恋愛群像劇かなんか?と思ってたら、
まあものの見事に間違ってました。
「10」というのは旧約聖書に出てくるモーゼの十戒のこと。
まず、何もないスタジオにこの十戒の書かれた大きな石版がドーンとあって、
その前で唐突に語り出すポール・ラッド・・・って、もうここから意味不明。
彼が何者でなんでそんなことを始めたのか説明があったのかも知れませんが、
なんかもう一度確認する元気もないです。

で、十戒に沿って10個のストーリーが語られるのですが、
正直1話目が終わった時点で「あと9個もあるの?」とグッタリ。
その1話目も、パラシュート付けずにスカイダイビングした男が、
奇跡的に助かるんだけど、落下地点で土に埋まったまま動けなくなって・・・という、
こういうのキライじゃないんですが、うーん、だから何?という感じ。
この1話目に出てくるウィノナ・ライダーがそのあとの話でも登場して、
(これももう何話目だったかも考えるのめんどくさい)
でまた、トンデモナイ演技を見せてくれるんですが、
スゴイなあとは思うけど、やっぱり「それで?」という感想しか持てませんでした。


こんなだったり
theten_2.jpg


聖書の知識があればもうちょっと面白いのかなあと思うんですが、
十戒なのに下ネタオンパレードなところが笑うポイントなのかなあ。
そもそも、ポール・ラッドの立ち位置がよくわからない時点で、
結局何を言いたいのか、どうしたいのかさっぱりわからないまま。
合間合間に挟まるポール・ラッドの部分、ハッキリ言っていらないと思います。
別にナレーションかなんかだけで10話オムニバスでいいと思うし。
この合間のシーン、ほかにファムケ・ヤンセンとジェシカ・アルバが出て来るんですが、
ポールとファムケは本題の10話の中にも登場するし、あーわからん!

10話の中で同じ人が同じ役で何度も登場したりして、
微妙に話が繋がってたり絡んでたりするんですが、
それもまあそれ以上でも以下でもなく、おーココに出てくるか!みたいな感動もないです。
話の内容は「勝手に神を名乗ってはならない」とか「盗みをはたらくな」とかいう、
それぞれ十戒に沿ったテーマで、確かに言われてみればその通りなストーリーなんだけど、
教訓にもなってないような・・・本当に微妙。


でもカワイイ
theten_3.jpg


「本当のお父さんはシュワルツェネッガーなのよ!」と母親に告白され、
(しかもそのシュワちゃんだと言って登場するのはオリヴァー・プラット!)
思い悩む黒人双子の話はまあ面白かったかな。
獄中で妻?の取り合いになる話もかなり微妙なんだけど個人的にはキライじゃない。
2軒並んだ家のそれぞれの父親(リーヴ・シュレイバーとジョー・ロー・トルグリオ)が、
CTスキャンを買い占める話も面白かったけどオチが?だし、
堅物図書館司書グレッチェン・モルがメキシコでセクシーなイエス・キリストと出会うのも、
グレッチェン・モルがカワイイ、ジャスティン・セロー、カッコイイ!というだけでやっぱり話は「?」
そして最後はなんだかわかりませんが、キャスト全員でライブ大会!
皆さんノリノリ?見ようによってはヤケって気がしないでもないですが。

というわけで、好きな俳優が出てるのを観るだけでいいやって人ぐらいしか、
これを観るメリットはないかも知れません。いや、観る人が観れば面白いのでしょうか?
でもこれが面白いという人とはちょっとお友だちになりたくないかもです。
でも、ジェシカ・アルバが「ポニー買ってぇ」と甘えるところは素直に可愛いなあと思うし、
ウィノナが腹話術の人形相手に乱れまくるところはちょっと見ものでもあります。
「オレのウィノナが・・・」って思っちゃう人も多いかも知れませんが、
彼女も再起を賭けて一生懸命頑張ってるんだろうなあと思えるし。
なんて、そんなこと思ったらいっそう悲しくなっちゃうかもですが。
私としてはジャスティン・セローの男前っぷりがちょっと面白かった。
あのエピソードだけならまた観てもいいかも知れない・・・。


The Ten(2007 アメリカ)
監督 デヴィッド・ウェイン
出演 ポール・ラッド アダム・ブロディ ウィノナ・ライダー ケン・マリーノ
   ファムケ・ヤンセン グレッチェン・モル A・D・マイルズ ジャスティン・セロー
   リーヴ・シュレイバー ジェシカ・アルバ オリヴァー・プラット
   ジョー・ロー・トルグリオ ロブ・コードリー ラシダ・ジョーンズ



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コメント 4

ぷーちゃん

あはは、なるほど、こー言った感じの投稿も
ありなんですね。私は、観たわけでは無いのですが
一応最後まで観た上で、あまりにも酷かったと言うメモの
ような記録ですね。なんだかんだ言っても、
これだけのコメントにされて書き上げるんだから。
たまに覗く以外ありませんネ。私としては。
これからも楽しみにしています。
by ぷーちゃん (2010-03-28 23:19) 

dorothy

ぷーちゃんさん、こんにちは。
本当に感動したものほど書くのに苦労して、
つまんなかったものはサラッと書けちゃう。
でもそれって悪口にしかならなかったりもするんですよね。
どんな作品からでも良いところを拾う、なんていう、
淀川長治さんのようなことも当然出来ず・・・。
感想書きは本当に難しくて、日々修行のような気分です。

by dorothy (2010-03-31 01:46) 

oguogu

 TB&コメントさせてもらっちゃいますねぇ~。
ってあれ?TBはじかれますね?マイッタ・・・Orz
初めまして、あまりに酷すぎる映画だからなのか、TB出来る人が少なかったため、
検索してヒットしたので、声かけさせてもらいました。
この悲しさを共感したいですね!(笑

 まさに十戒をおちょくってバチがあったとしか思えないこの映画
10本全てがつまらないとは思いもよりませんでした。
1話目で土に埋まった段階で見るのを止めるべきでした(爆
またお邪魔させてもらいます。
それでは!
by oguogu (2010-06-27 15:01) 

dorothy

oguoguさん、はじめまして。
TBはスパムが多いので承認制にしてるんですがそのせいでしょうか。

私もいろいろクダラナイ映画をむしろ好んで観るんですが、
これはかなり痛みを伴う作品でしたw
キャストはそこそこ豪華だし、もうちょっとなんとかなりそうなのに。残念でした。

よかったらまた遊びにいらしてください!
by dorothy (2010-06-27 17:27) 

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