スター・トレック [映画感想−さ]
観るまではかなり不安がありました。
大好きなJ・J・エイブラムス監督作とはいえ、以前書いたように、
スター・トレックに関しては知らないことがあまりに多いし、果たして楽しめるのかな、と。
でもそんな心配はまったく無用でした。
西暦2233年、惑星連邦船USSケルヴィンが、突然謎の巨大宇宙船の攻撃を受けます。
船長が死亡し、代理で指揮を執っていたジョージ・カーク(クリス・ヘンズワース)は、
乗組員を全員脱出させたあと、1人残り船の操縦を続け、その結果命を落とします。
脱出した中には出産間近のジョージの妻ウィノナ(ジェニファー・モリソン)もいて、
彼女は無事、脱出艇の中で息子を出産。ジェームズ・タイベリアス・カークと名付けられます。
それから22年、成長したカーク(クリス・パイン)は自分の進む道を決められず、
他人とトラブルばかりを起こす日々を送っていました。
ある日、惑星連邦宇宙艦隊のクリストファー・パイク大佐(ブルース・グリーンウッド)が、
バーでケンカをしていたカークに声をかけ、宇宙艦隊への入隊を勧めます。
カークは迷いながらも、父親と同じ道を進むことを決めますが・・・。
ヤングカーク

まず最初にカーク誕生から少年時代のエピソードがテンポ良く語られ、
同時にスポックの少年時代も上手に挟んで、このあたりの話の進め方は見事です。
しっかりそれぞれの性格や家族との関係などを語り、
カークとスポックがどんなキャラクターなのかを説明して、さて本編へと流れていく。
これで一気に物語に入っていけるし、これからどうなるのだろうという期待感でいっぱいになります。
カークとレナード・マッコイ(カール・アーバン)が初めて会うシーンは、
『スター・ウォーズエピソード1』でオビ・ワンと幼いアナキンが初めて会って握手するシーンで、
思わずおおっ!と声が出そうになったんですが、その時のことをちょっと思い出しました。
お馴染みの”役者”の登場に「待ってました!」と声をかけるような感じ。
こういうのはファンの人にとっては嬉しいような複雑なような・・・なのでしょうか?
いきなりウフーラ(ゾーイ・サルダナ)をナンパするのかカーク!とか、
ミスター・カトー、じゃなくてヒカル・スールー(ジョン・チョウ)は、
ジョージ・タケイより可愛い!とか、私程度の知識でも十分楽しめるメンバー紹介でした。
そしてなんといってもスポック(ザッカリー・クイント)!
ヘアメイクで当然積極的に似せているとはいえ、レナード・ニモイと並ぶと十分新旧同じ人。
おそらくほかのキャストより一番オリジナルに似せることを必要とされたと思うし、
そして今作で唯一オリジナルキャストと共演するという、その責任は重かっただろうなと思いました。
ヤングスポック

細かい小ネタはおそらく満載なんでしょう。
そのあたりを知ってると面白さは何倍も違うんだと思いますが、
そんなことは関係なく、純粋にSF大活劇として楽しめる作品になっていました。
まだピカピカのエンタープライズ号、それとは対照的な敵の宇宙船の不思議な造形もカッコイイし、
地上に突き刺さる巨大なドリル、そこに絶対無茶なスカイダイビングで降りてきて、
そんなところでやっぱり無茶!な肉弾戦もワクワクドキドキ。
スコット(サイモン・ペッグ)がヘンなところに転送されちゃうのもおかしかった。
結構ベタに笑えるシーンもあって、手がこんなんなっちゃった!とかくだらな過ぎでした。
J・J・エイブラムスは実はスター・トレックよりスターウォーズの大ファンだそうで、
でもそんな彼だからこそ自由な発想で、新しいスター・トレックを創造できたのかも知れません。
相当リサーチを重ね、トレッキーたちの協力もかなり得たという、
脚本家チームのガンバリはかなりのものだったと思います。
冷静に考えればエッという部分も多いけど、それもまるで気にならない話の運び方、
スピーディで盛りだくさんで、映像は文句なく美しいし・・・と、なんだか褒めまくりですが、
「スター・トレックってよく知らないし」と躊躇している人は相当数いると思うので、
まあ騙されたと思って!観て欲しいです。
私もいろんなことを確認する意味も込めてもう一回観たいです。
ヤングドクター・マッコイ!

私はザッカリー・クイントだけが目当てだったようなものなんですが、
彼も含め、基本的にキャストが地味なのでは、と思っていました。
クリス・パインって全然知らないし、と思ってたら、
この人、『スモーキン・エース』のあの凶悪3バカ兄弟の1人だったんですね、ビックリ!
で、観てみたら結構豪華キャストでびっくりしました。
直前にウィノナ・ライダーがスポックの母!と聞いていたのでなんとか認識できましたが、
あれは気が付かなかったかも知れません。
ほかはほとんど予備知識入れずに観てしまったので、
メイクで全然わからなかったエリック・バナ、
久しぶりのカール・アーバンはドクター・マッコイに似てるかも!
大好きなブルース・グリーンウッドの登場に興奮!と、結構心の中で大盛り上がりでした。
レナード・ニモイの登場も知ってましたが、ファンへのサービスみたいな出演かと思ったら、
ものすごく重要な役回りだったのに感心しました。
こういう敬意の払い方は素晴らしいと思います。
JJネタとしては、スラショーがそんなにロングセラーになっているとは!にびっくり。
スラショー出したくてバーのシーンにしたんじゃないかとすら思えます。
それと、あちこちにR2-D2を登場させているというのは知ってたんですが、
よし、ここは私もひとつ見つけてやろう!なんて思いましたが、
そんな余裕は全然なくてまるで見つけられませんでした。
いくつかネット上で登場シーンを見ましたが、これはわかんない!
『エピソード1』のE.T.なんてのとはまるでレベルが違ったようです。
そんなこんなの小ネタも楽しい新生スター・トレック。
予備知識なくても全然大丈夫。大きい画面でぜひぜひご覧ください。
なんかもう終わっちゃいそうなので、急いで!
Star Trek(2009 アメリカ)
監督 J・J・エイブラムス
出演 クリス・パイン ザッカリー・クイント レナード・ニモイ エリック・バナ ブルース・グリーンウッド
カール・アーバン ゾーイ・サルダナ サイモン・ペッグ ジョン・チョウ アントン・イェルチン
ベン・クロス ウィノナ・ライダー クリス・ヘムズワース ジェニファー・モリソン
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大好きなJ・J・エイブラムス監督作とはいえ、以前書いたように、
スター・トレックに関しては知らないことがあまりに多いし、果たして楽しめるのかな、と。
でもそんな心配はまったく無用でした。
西暦2233年、惑星連邦船USSケルヴィンが、突然謎の巨大宇宙船の攻撃を受けます。
船長が死亡し、代理で指揮を執っていたジョージ・カーク(クリス・ヘンズワース)は、
乗組員を全員脱出させたあと、1人残り船の操縦を続け、その結果命を落とします。
脱出した中には出産間近のジョージの妻ウィノナ(ジェニファー・モリソン)もいて、
彼女は無事、脱出艇の中で息子を出産。ジェームズ・タイベリアス・カークと名付けられます。
それから22年、成長したカーク(クリス・パイン)は自分の進む道を決められず、
他人とトラブルばかりを起こす日々を送っていました。
ある日、惑星連邦宇宙艦隊のクリストファー・パイク大佐(ブルース・グリーンウッド)が、
バーでケンカをしていたカークに声をかけ、宇宙艦隊への入隊を勧めます。
カークは迷いながらも、父親と同じ道を進むことを決めますが・・・。
ヤングカーク

まず最初にカーク誕生から少年時代のエピソードがテンポ良く語られ、
同時にスポックの少年時代も上手に挟んで、このあたりの話の進め方は見事です。
しっかりそれぞれの性格や家族との関係などを語り、
カークとスポックがどんなキャラクターなのかを説明して、さて本編へと流れていく。
これで一気に物語に入っていけるし、これからどうなるのだろうという期待感でいっぱいになります。
カークとレナード・マッコイ(カール・アーバン)が初めて会うシーンは、
『スター・ウォーズエピソード1』でオビ・ワンと幼いアナキンが初めて会って握手するシーンで、
思わずおおっ!と声が出そうになったんですが、その時のことをちょっと思い出しました。
お馴染みの”役者”の登場に「待ってました!」と声をかけるような感じ。
こういうのはファンの人にとっては嬉しいような複雑なような・・・なのでしょうか?
いきなりウフーラ(ゾーイ・サルダナ)をナンパするのかカーク!とか、
ミスター・カトー、じゃなくてヒカル・スールー(ジョン・チョウ)は、
ジョージ・タケイより可愛い!とか、私程度の知識でも十分楽しめるメンバー紹介でした。
そしてなんといってもスポック(ザッカリー・クイント)!
ヘアメイクで当然積極的に似せているとはいえ、レナード・ニモイと並ぶと十分新旧同じ人。
おそらくほかのキャストより一番オリジナルに似せることを必要とされたと思うし、
そして今作で唯一オリジナルキャストと共演するという、その責任は重かっただろうなと思いました。
ヤングスポック

細かい小ネタはおそらく満載なんでしょう。
そのあたりを知ってると面白さは何倍も違うんだと思いますが、
そんなことは関係なく、純粋にSF大活劇として楽しめる作品になっていました。
まだピカピカのエンタープライズ号、それとは対照的な敵の宇宙船の不思議な造形もカッコイイし、
地上に突き刺さる巨大なドリル、そこに絶対無茶なスカイダイビングで降りてきて、
そんなところでやっぱり無茶!な肉弾戦もワクワクドキドキ。
スコット(サイモン・ペッグ)がヘンなところに転送されちゃうのもおかしかった。
結構ベタに笑えるシーンもあって、手がこんなんなっちゃった!とかくだらな過ぎでした。
J・J・エイブラムスは実はスター・トレックよりスターウォーズの大ファンだそうで、
でもそんな彼だからこそ自由な発想で、新しいスター・トレックを創造できたのかも知れません。
相当リサーチを重ね、トレッキーたちの協力もかなり得たという、
脚本家チームのガンバリはかなりのものだったと思います。
冷静に考えればエッという部分も多いけど、それもまるで気にならない話の運び方、
スピーディで盛りだくさんで、映像は文句なく美しいし・・・と、なんだか褒めまくりですが、
「スター・トレックってよく知らないし」と躊躇している人は相当数いると思うので、
まあ騙されたと思って!観て欲しいです。
私もいろんなことを確認する意味も込めてもう一回観たいです。
ヤングドクター・マッコイ!

私はザッカリー・クイントだけが目当てだったようなものなんですが、
彼も含め、基本的にキャストが地味なのでは、と思っていました。
クリス・パインって全然知らないし、と思ってたら、
この人、『スモーキン・エース』のあの凶悪3バカ兄弟の1人だったんですね、ビックリ!
で、観てみたら結構豪華キャストでびっくりしました。
直前にウィノナ・ライダーがスポックの母!と聞いていたのでなんとか認識できましたが、
あれは気が付かなかったかも知れません。
ほかはほとんど予備知識入れずに観てしまったので、
メイクで全然わからなかったエリック・バナ、
久しぶりのカール・アーバンはドクター・マッコイに似てるかも!
大好きなブルース・グリーンウッドの登場に興奮!と、結構心の中で大盛り上がりでした。
レナード・ニモイの登場も知ってましたが、ファンへのサービスみたいな出演かと思ったら、
ものすごく重要な役回りだったのに感心しました。
こういう敬意の払い方は素晴らしいと思います。
JJネタとしては、スラショーがそんなにロングセラーになっているとは!にびっくり。
スラショー出したくてバーのシーンにしたんじゃないかとすら思えます。
それと、あちこちにR2-D2を登場させているというのは知ってたんですが、
よし、ここは私もひとつ見つけてやろう!なんて思いましたが、
そんな余裕は全然なくてまるで見つけられませんでした。
いくつかネット上で登場シーンを見ましたが、これはわかんない!
『エピソード1』のE.T.なんてのとはまるでレベルが違ったようです。
そんなこんなの小ネタも楽しい新生スター・トレック。
予備知識なくても全然大丈夫。大きい画面でぜひぜひご覧ください。
なんかもう終わっちゃいそうなので、急いで!
Star Trek(2009 アメリカ)
監督 J・J・エイブラムス
出演 クリス・パイン ザッカリー・クイント レナード・ニモイ エリック・バナ ブルース・グリーンウッド
カール・アーバン ゾーイ・サルダナ サイモン・ペッグ ジョン・チョウ アントン・イェルチン
ベン・クロス ウィノナ・ライダー クリス・ヘムズワース ジェニファー・モリソン
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タグ:映画
面白かったですね。アメリカでは大ヒットしたのに日本ではイマイチだったのかな。
SFマガジンで特集していて監督のインタビューによると、オリジナルのカークも出したかったんだそうですが、まあ設定上それは難しかったとか。
それも見たかったな。
by きさ (2009-06-14 09:48)
3回見ました(笑
今年いちばん好きな映画かも知れません。
10歳の時にスター・ウォーズ エピソード4の代わりにこれを見てたら、確実にトレッキーになっていたことでしょう。
by jedioki (2009-06-14 11:19)
きささん、こんにちは。
日本にはやはりスター・トレックのファンは圧倒的に少ないですよね。
よく知らないから観ないという人が多いんじゃないでしょうか。
オリジナルカークの登場は次回作以降で期待したいですね。
かなり幅広になってるのが気になりますが・・・。
by dorothy (2009-06-15 00:55)
jediokiさん、こんにちは。
3回!スゴイ!
スター・ウォーズの世界観も好きですが、
スター・トレックは地球人が登場するせいか親近感みたいなものを感じます。
私も子どもの頃にコレに出会いたかった!
by dorothy (2009-06-15 01:06)
dorothyさんの「〜イントゥ・ダークネス」評、聞きたかったなあ...
因みにオイラは2回も観てしまいました(^皿^;)
by 堀越ヨッシー (2013-10-12 08:39)
ヨッシーさん、コメントありがとう?ございます。大変ご無沙汰しております。
すっかり長文の書けないカラダになってしまいました。私が観たことはバレてるんですよ...ね?
ここに書くのもなんなんで後ほどヨッシーさんのところにお邪魔いたします。
by dorothy (2013-10-13 21:02)