魔法にかけられて [映画感想−ま]
この1、2年劇場で見逃している作品が本当に多すぎて、
それがこのところWOWOWさんでどんどんオンエアされるんで嬉しくて嬉しくて!
おとぎの国アンダレーシアに暮らすジゼル(エイミー・アダムス)は、
ある日エドワード王子(ジェームズ・マースデン)と出会い、結婚の約束をします。
しかし王子の継母ナリッサ女王(スーザン・サランドン)は、
2人の結婚を妨害するため、老婆に化けてジゼルを魔法の滝に突き落としてしまいます。
ジゼルが辿り着いたのは、なんとニューヨークのタイムズスクウェア。
途方に暮れていた彼女を、弁護士のロバート(パトリック・デンプシー)と、
彼の娘モーガン(レイチェル・コヴィー)が見つけ、家に連れて帰ります。
エドワード王子もリスのピップに事情を知らされ、ジゼルを追ってニューヨークへ。
そしてさらに家来のナサニエル(ティモシー・スポール)も彼のあとを追い・・・。
ジゼルはニューヨークへ
最初のおとぎの国部分はアニメーションで描かれ、ニューヨークのシーンからは実写となり、
アニメーション部分と実写部分がほとんど混じり合わず、
女王が家来のナサニエルに指示を与えるところでアニメ顔で登場するぐらいという、
現実と彼の国を区別する『オズの魔法使』的線引きはウマイと思いました。
もう少し『メリー・ポピンズ』みたいな実写とアニメが混ざった感じなのかと思っていたので。
リスのピップは実写部分ではキッチリCGで描いていて、しかも喋れない。
喋れないことで王子に話が通じないというウマイ展開もあり、
(身振り手振りのジェスチャーゲームぶりが最高!)
アニメ、実写、そしてCGという使い分けのうまさはよく考えたなあと感心しました。
アニメーション部分から前半はミュージカル全開!
セントラルパークのミュージカルシーンは本当に楽しいです。
こういうオープンロケのミュージカルって昔懐かしい感じでいいですね。
ここで、ニューヨークを舞台にしたのは正解だとつくづく思いました。
都会で、かつ自然の風景もあって古めかしい建物も多いし、
そしてちょっとヘンな格好をした人がいたところでそれほど違和感がない。
いろんなジャンルのミュージシャンがいたり、老若男女、人種もいろいろ、
そんな人たちが一斉に集まって歌い踊るという状況に、
ニューヨークであるというのはかなり無理がない。
でもさすがに最後の舞踏会っていうのはどうかと思いましたが。
なんでもアリなニューヨークかも知れませんが、あんなパーティもあるのかしらん?
歌わずにはいられない!
毒リンゴとかガラスの(?)靴とか、いろんなお姫様物語の要素が登場したり、
ジゼルが一声掛ければ動物たちが集まってくるとかいうのはなかなか楽しい。
でもなんせニューヨークなんで、やってくるのが鳩とネズミとゴキブリというのが、
笑うところなんだけど、ちょっとカンベンして欲しかった・・・。
でもこういう毒っ気こそが期待した部分なんですけどね。
王子が泊まる安ホテルとか、テレビを魔法の鏡と思っちゃうとか。
確かにいろんな情報を得られるんですけどね、テレビ。
王子にはもっとトンチンカンなことして笑わせて欲しかったです。
やがてジゼルはだんだんニューヨーク生活に順応していき、
それとともに歌えなくなっていく(!)ので、
ミュージカルシーンはなくなり、後半は結構普通のラブコメな感じになっていきます。
このあたりから、プリンセス好きなお嬢ちゃんたちはつまんなくなっちゃうのでは?
ロバートのはだけたガウンから覗く胸見てドキドキ・・・って(違った?)
少々リアルというかベタ過ぎやしませんか?
まあイマドキの子にはこの程度はなんてことないのかも知れませんが。
そういうお子さま観客の代表とも言える娘のモーガンをもうちょっと活かして欲しかった。
目の前に現れたお姫様にもっと夢中になって、
影響を受けてどんどんフリフリな感じになっていくとか。
おとぎの恋はハッピーエンドへ?
エイミー・アダムスとジェームズ・マースデンが、
本当にアニメーションの世界から抜け出てきた感じで、
大袈裟な身振り手振りとかよく雰囲気出してました。
よく考えるとずいぶんトウが立ったプリンス&プリンセスですが。
ジェームズ・マースデンのあんまりモノ考えてない王子様ぶりはピッタシ!
家来のナサニエルはアニメ部分からどう見てもティモシー・スポールで、
彼の容姿は本当にディズニーものに出てきそうな雰囲気。
そして、これまた声を聞いただけで一発でわかるスーザン・サランドンもハマリすぎ。
そんな中でパトリック・デンプシーがちょっと弱かった気がしました。
バツイチ子持ちの弁護士で人の良さそうな雰囲気はピッタリなんですが、
全体に1人だけいまいちノッてない感じでした。
ただ彼までノリノリになっちゃうと全体的に大騒ぎになってしまうだろうし、
この程度の抑えめなぐらいが良かったのかも知れません。
時折見せる笑顔にはグッと来てしまいましたし。
『シュレック』などで散々パロディの対象にされていたディズニーアニメを、
ついにディズニー自らやる気になったか!と期待したんですが、
うーん、ちょっと期待しすぎてしまったかな、というのが正直な感想です。
アイデアは最高、キャストもハマっていましたが、
セルフパロディとしてもっととことんやって欲しかった気がします。
とにかくターゲットが大人か子どもか、もうちょっとどちらかに絞って欲しかった。
でなければ、お子さま向けと大人向け(ってなんかヤらしいですね)の、
2バージョン作って欲しかった・・・無理かな。
そこが出来ない、というかやらない曖昧さこそがディズニーらしいところなんでしょうけど。
プリンセス大好きな現代の少女たちは果たしてどれぐらい楽しめたのでしょうか。
それでも全体に上手にキッチリまとめたなあと思うし、
音楽はどれも良く出来ているし、そこはさすが安心のディズニー印という感じ。
さて、これからのディズニー映画はどこへ向かうのでしょうね。
Enchanted(2007 アメリカ)
監督 ケヴィン・リマ
出演 エイミー・アダムス パトリック・デンプシー ジェームズ・マースデン ティモシー・スポール
イディナ・メンゼル レイチェル・コヴィー スーザン・サランドン ジュリー・アンドリュース
それがこのところWOWOWさんでどんどんオンエアされるんで嬉しくて嬉しくて!
おとぎの国アンダレーシアに暮らすジゼル(エイミー・アダムス)は、
ある日エドワード王子(ジェームズ・マースデン)と出会い、結婚の約束をします。
しかし王子の継母ナリッサ女王(スーザン・サランドン)は、
2人の結婚を妨害するため、老婆に化けてジゼルを魔法の滝に突き落としてしまいます。
ジゼルが辿り着いたのは、なんとニューヨークのタイムズスクウェア。
途方に暮れていた彼女を、弁護士のロバート(パトリック・デンプシー)と、
彼の娘モーガン(レイチェル・コヴィー)が見つけ、家に連れて帰ります。
エドワード王子もリスのピップに事情を知らされ、ジゼルを追ってニューヨークへ。
そしてさらに家来のナサニエル(ティモシー・スポール)も彼のあとを追い・・・。
ジゼルはニューヨークへ
最初のおとぎの国部分はアニメーションで描かれ、ニューヨークのシーンからは実写となり、
アニメーション部分と実写部分がほとんど混じり合わず、
女王が家来のナサニエルに指示を与えるところでアニメ顔で登場するぐらいという、
現実と彼の国を区別する『オズの魔法使』的線引きはウマイと思いました。
もう少し『メリー・ポピンズ』みたいな実写とアニメが混ざった感じなのかと思っていたので。
リスのピップは実写部分ではキッチリCGで描いていて、しかも喋れない。
喋れないことで王子に話が通じないというウマイ展開もあり、
(身振り手振りのジェスチャーゲームぶりが最高!)
アニメ、実写、そしてCGという使い分けのうまさはよく考えたなあと感心しました。
アニメーション部分から前半はミュージカル全開!
セントラルパークのミュージカルシーンは本当に楽しいです。
こういうオープンロケのミュージカルって昔懐かしい感じでいいですね。
ここで、ニューヨークを舞台にしたのは正解だとつくづく思いました。
都会で、かつ自然の風景もあって古めかしい建物も多いし、
そしてちょっとヘンな格好をした人がいたところでそれほど違和感がない。
いろんなジャンルのミュージシャンがいたり、老若男女、人種もいろいろ、
そんな人たちが一斉に集まって歌い踊るという状況に、
ニューヨークであるというのはかなり無理がない。
でもさすがに最後の舞踏会っていうのはどうかと思いましたが。
なんでもアリなニューヨークかも知れませんが、あんなパーティもあるのかしらん?
歌わずにはいられない!
毒リンゴとかガラスの(?)靴とか、いろんなお姫様物語の要素が登場したり、
ジゼルが一声掛ければ動物たちが集まってくるとかいうのはなかなか楽しい。
でもなんせニューヨークなんで、やってくるのが鳩とネズミとゴキブリというのが、
笑うところなんだけど、ちょっとカンベンして欲しかった・・・。
でもこういう毒っ気こそが期待した部分なんですけどね。
王子が泊まる安ホテルとか、テレビを魔法の鏡と思っちゃうとか。
確かにいろんな情報を得られるんですけどね、テレビ。
王子にはもっとトンチンカンなことして笑わせて欲しかったです。
やがてジゼルはだんだんニューヨーク生活に順応していき、
それとともに歌えなくなっていく(!)ので、
ミュージカルシーンはなくなり、後半は結構普通のラブコメな感じになっていきます。
このあたりから、プリンセス好きなお嬢ちゃんたちはつまんなくなっちゃうのでは?
ロバートのはだけたガウンから覗く胸見てドキドキ・・・って(違った?)
少々リアルというかベタ過ぎやしませんか?
まあイマドキの子にはこの程度はなんてことないのかも知れませんが。
そういうお子さま観客の代表とも言える娘のモーガンをもうちょっと活かして欲しかった。
目の前に現れたお姫様にもっと夢中になって、
影響を受けてどんどんフリフリな感じになっていくとか。
おとぎの恋はハッピーエンドへ?
エイミー・アダムスとジェームズ・マースデンが、
本当にアニメーションの世界から抜け出てきた感じで、
大袈裟な身振り手振りとかよく雰囲気出してました。
よく考えるとずいぶんトウが立ったプリンス&プリンセスですが。
ジェームズ・マースデンのあんまりモノ考えてない王子様ぶりはピッタシ!
家来のナサニエルはアニメ部分からどう見てもティモシー・スポールで、
彼の容姿は本当にディズニーものに出てきそうな雰囲気。
そして、これまた声を聞いただけで一発でわかるスーザン・サランドンもハマリすぎ。
そんな中でパトリック・デンプシーがちょっと弱かった気がしました。
バツイチ子持ちの弁護士で人の良さそうな雰囲気はピッタリなんですが、
全体に1人だけいまいちノッてない感じでした。
ただ彼までノリノリになっちゃうと全体的に大騒ぎになってしまうだろうし、
この程度の抑えめなぐらいが良かったのかも知れません。
時折見せる笑顔にはグッと来てしまいましたし。
『シュレック』などで散々パロディの対象にされていたディズニーアニメを、
ついにディズニー自らやる気になったか!と期待したんですが、
うーん、ちょっと期待しすぎてしまったかな、というのが正直な感想です。
アイデアは最高、キャストもハマっていましたが、
セルフパロディとしてもっととことんやって欲しかった気がします。
とにかくターゲットが大人か子どもか、もうちょっとどちらかに絞って欲しかった。
でなければ、お子さま向けと大人向け(ってなんかヤらしいですね)の、
2バージョン作って欲しかった・・・無理かな。
そこが出来ない、というかやらない曖昧さこそがディズニーらしいところなんでしょうけど。
プリンセス大好きな現代の少女たちは果たしてどれぐらい楽しめたのでしょうか。
それでも全体に上手にキッチリまとめたなあと思うし、
音楽はどれも良く出来ているし、そこはさすが安心のディズニー印という感じ。
さて、これからのディズニー映画はどこへ向かうのでしょうね。
Enchanted(2007 アメリカ)
監督 ケヴィン・リマ
出演 エイミー・アダムス パトリック・デンプシー ジェームズ・マースデン ティモシー・スポール
イディナ・メンゼル レイチェル・コヴィー スーザン・サランドン ジュリー・アンドリュース
魔法にかけられて 2-Disc・スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
- メディア: DVD
タグ:映画
夫婦で劇場で見ましたが、最高のデートムービでした。
by disneyworld (2009-04-21 21:13)
disneyworldさん、あらウラヤマシイ!
確かにデートムービーとしては文句ナシだと思います。
観るとニコニコしちゃうのは間違いないですものね。
コメント& nice!ありがとうございました。
by dorothy (2009-04-22 00:01)