ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き [映画感想−は]
先日『イエスマン』を観て、監督のペイトン・リードのフィルモグラフィーを見ていたら、
ああこれ観てなかったなあと思いだした作品。
なんとなく手が伸びなかったのは、あまり評判が良くもなかったようだし、
この作品がきっかけでつきあい始めたのに、今は別れてしまった主演2人だなあなんて、
余計な思いがよぎってしまっていたからでした。
野球場で知り合ったゲリー(ヴィンス・ヴォーン)とブルック(ジェニファー・アニストン)。
共同購入したアパートで同棲生活を続けていましたが、
このところブルックはゲリーの生活態度や自分に対する思いやりの無さに不満を感じ始め、
ある日ついに爆発、大ゲンカをしてしまいます。
互いに罵り合い、意地を張り合う毎日。
仕方なくアパートを売り払うことを決める2人でしたが・・・。
運命的な出会い?
野球場でのゲリーの強引なナンパでの出会いから始まり、
タイトルバックでは2人のラブラブな写真が満載。
ところが始まってすぐに大ゲンカとなって、とにかくずっとケンカしまくりです。
理由はどう見てもゲリーのほうが悪い。と言うかこの2人、
よく今までもってたなあというぐらい、趣味も考え方も違いすぎるのです。
おそらくブルックがゲリーに合わせていることのほうが多くて、
ゲリーはまったく自分の興味のあることしかしていない風。
ブルックは料理や掃除や彼の身の回りのことなどなんでもやってあげているのに、
それに対して感謝の気持ちを表さない、それが当然と思ってる。
「せめて私に花でも買ってきてやろうとか思わないの?」
「キミは昔、花はムダだと言っただろ?」
・・・う〜ん、あるある、ありがちな話!
この手の男の人ってヘンなことだけ憶えてるというか受け入れるというか。
ゲリーには悪気はないんです。だから余計始末が悪い。
カウチで横になってTV観てたりゲームばっかりしてたり、
こういうのいかにもアメリカンな男の人ってイメージなんですが、
素直に感謝の気持ちを言わない、女は家事やって当然と思ってるようなところって、
古いタイプの日本人男性のイメージっぽくもあります。
ブルックも確かにキッチリしすぎてる感じではあるんですが、
「私だって仕事してるのよ!」とは言っても、そこをことさらに強調するわけじゃない。
せめて皿洗いを手伝って欲しい、せめてありがとうの一言が欲しいだけなのに、
そこをこれっぽっちも理解しないゲリー。
まったく釣った魚にはエサをやらないヤローの典型です。
名物観光バスガイド
じゃあさっさと別れちゃえばいいのにそうならないのは、
せっかく買ったアパートのこともあるけれど、
お互い、できれば仲直りしたいと思ってはいるのです。
でも、口を開けば言い争うばかりだし、
相手の気を惹こうとブルックは次々とウソのデートを繰り返したり、
ゲリーは家に女の子をいっぱい呼び寄せてストリップポーカーなんてやっちゃう。
そんな2人を見かねた友人であり不動産屋のリグルマン(ジェイソン・ベイトマン)が、
アパートの売却を提案、いよいよ別れる準備を始めることになります。
そしてついにアパートが売れた時、さて2人は・・・?
というわけでゲリーは心を入れ替えるのか、ブルックは彼を許すのか、
ここまで来るとこのカップルはもうムリでしょう、と思うんですが、
2人の出す結論は・・・もちろん観てのお楽しみです。
ゲリーの友人ジョニーとして登場するジョン・ファヴロー。
それまでゲリーたちのイザコザにも無関心だったり、
一緒にバカ騒ぎしたりばかりだった彼が、
終盤になってゲリーの態度をキチンと指摘します。
これがものすごく彼の性格を言い当てていて「よく言った!」と思いました。
ゲリーの兄弟も彼のだらしなさを何度となく指摘し、度々言い争いになってしまうし、
こういう風に誰かに真実を言われないとわからない困ったヤツですが、
指摘してくれる人が周りにいるって幸せなことです。まったく。
開きすぎた距離は埋められない?
ブルックが勤める画廊のオーナーがジュディ・デイヴィス。
相変わらずというか、彼女のキャラクターにピッタリの強烈な役柄でサイコー!
彼女、大好きなんです。
大好きと言えばもう1人、ジャスティン・ロング!
どこに出てくるかと思ったら・・・これまた衝撃!
ええっと、ちょっと口では説明できないこれまた強烈キャラです。
そして主役の2人、こちらもどちらもぴったりな役柄で、
この時人生最大に太ってない?と思われるヴィンス・ヴォーンは、
おそらくだらしないキャラクターの役作りで増量したんでしょう。
ジェニファー・アニストンは言うことナシ。
こういうのって昔ならジュリア・ロバーツやメグ・ライアンとかの得意路線だったのかな。
いつも同じ役のようで・・・同じかもしれないけど、
彼女じゃなきゃと思わせるところが大したモノです。
この作品、評価低いのはちょっと信じられない。私はすごく面白く観ました。
ちょっと邦題がひどすぎますけど、そこはDVDスルーの宿命ですね。
The Break-Up(2006 アメリカ)
監督 ペイトン・リード
出演 ヴィンス・ヴォーン ジェニファー・アニストン ジョーイ・ローレン・アダムス ジョン・ファヴロー
ジェイソン・ベイトマン ジュディ・デイヴィス ジャスティン・ロング
ああこれ観てなかったなあと思いだした作品。
なんとなく手が伸びなかったのは、あまり評判が良くもなかったようだし、
この作品がきっかけでつきあい始めたのに、今は別れてしまった主演2人だなあなんて、
余計な思いがよぎってしまっていたからでした。
野球場で知り合ったゲリー(ヴィンス・ヴォーン)とブルック(ジェニファー・アニストン)。
共同購入したアパートで同棲生活を続けていましたが、
このところブルックはゲリーの生活態度や自分に対する思いやりの無さに不満を感じ始め、
ある日ついに爆発、大ゲンカをしてしまいます。
互いに罵り合い、意地を張り合う毎日。
仕方なくアパートを売り払うことを決める2人でしたが・・・。
運命的な出会い?
野球場でのゲリーの強引なナンパでの出会いから始まり、
タイトルバックでは2人のラブラブな写真が満載。
ところが始まってすぐに大ゲンカとなって、とにかくずっとケンカしまくりです。
理由はどう見てもゲリーのほうが悪い。と言うかこの2人、
よく今までもってたなあというぐらい、趣味も考え方も違いすぎるのです。
おそらくブルックがゲリーに合わせていることのほうが多くて、
ゲリーはまったく自分の興味のあることしかしていない風。
ブルックは料理や掃除や彼の身の回りのことなどなんでもやってあげているのに、
それに対して感謝の気持ちを表さない、それが当然と思ってる。
「せめて私に花でも買ってきてやろうとか思わないの?」
「キミは昔、花はムダだと言っただろ?」
・・・う〜ん、あるある、ありがちな話!
この手の男の人ってヘンなことだけ憶えてるというか受け入れるというか。
ゲリーには悪気はないんです。だから余計始末が悪い。
カウチで横になってTV観てたりゲームばっかりしてたり、
こういうのいかにもアメリカンな男の人ってイメージなんですが、
素直に感謝の気持ちを言わない、女は家事やって当然と思ってるようなところって、
古いタイプの日本人男性のイメージっぽくもあります。
ブルックも確かにキッチリしすぎてる感じではあるんですが、
「私だって仕事してるのよ!」とは言っても、そこをことさらに強調するわけじゃない。
せめて皿洗いを手伝って欲しい、せめてありがとうの一言が欲しいだけなのに、
そこをこれっぽっちも理解しないゲリー。
まったく釣った魚にはエサをやらないヤローの典型です。
名物観光バスガイド
じゃあさっさと別れちゃえばいいのにそうならないのは、
せっかく買ったアパートのこともあるけれど、
お互い、できれば仲直りしたいと思ってはいるのです。
でも、口を開けば言い争うばかりだし、
相手の気を惹こうとブルックは次々とウソのデートを繰り返したり、
ゲリーは家に女の子をいっぱい呼び寄せてストリップポーカーなんてやっちゃう。
そんな2人を見かねた友人であり不動産屋のリグルマン(ジェイソン・ベイトマン)が、
アパートの売却を提案、いよいよ別れる準備を始めることになります。
そしてついにアパートが売れた時、さて2人は・・・?
というわけでゲリーは心を入れ替えるのか、ブルックは彼を許すのか、
ここまで来るとこのカップルはもうムリでしょう、と思うんですが、
2人の出す結論は・・・もちろん観てのお楽しみです。
ゲリーの友人ジョニーとして登場するジョン・ファヴロー。
それまでゲリーたちのイザコザにも無関心だったり、
一緒にバカ騒ぎしたりばかりだった彼が、
終盤になってゲリーの態度をキチンと指摘します。
これがものすごく彼の性格を言い当てていて「よく言った!」と思いました。
ゲリーの兄弟も彼のだらしなさを何度となく指摘し、度々言い争いになってしまうし、
こういう風に誰かに真実を言われないとわからない困ったヤツですが、
指摘してくれる人が周りにいるって幸せなことです。まったく。
開きすぎた距離は埋められない?
ブルックが勤める画廊のオーナーがジュディ・デイヴィス。
相変わらずというか、彼女のキャラクターにピッタリの強烈な役柄でサイコー!
彼女、大好きなんです。
大好きと言えばもう1人、ジャスティン・ロング!
どこに出てくるかと思ったら・・・これまた衝撃!
ええっと、ちょっと口では説明できないこれまた強烈キャラです。
そして主役の2人、こちらもどちらもぴったりな役柄で、
この時人生最大に太ってない?と思われるヴィンス・ヴォーンは、
おそらくだらしないキャラクターの役作りで増量したんでしょう。
ジェニファー・アニストンは言うことナシ。
こういうのって昔ならジュリア・ロバーツやメグ・ライアンとかの得意路線だったのかな。
いつも同じ役のようで・・・同じかもしれないけど、
彼女じゃなきゃと思わせるところが大したモノです。
この作品、評価低いのはちょっと信じられない。私はすごく面白く観ました。
ちょっと邦題がひどすぎますけど、そこはDVDスルーの宿命ですね。
The Break-Up(2006 アメリカ)
監督 ペイトン・リード
出演 ヴィンス・ヴォーン ジェニファー・アニストン ジョーイ・ローレン・アダムス ジョン・ファヴロー
ジェイソン・ベイトマン ジュディ・デイヴィス ジャスティン・ロング
タグ:映画
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