SSブログ

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー [映画感想−は]

私のアメコミに対する興味はというと、
一般的日本人女子並みではないかと思っていますが、
そんな私がお気に入りの数少ないアメコミ映画のひとつが『ヘルボーイ』。
ヘルボーイのちょっとハードボイルドなボヤキ加減が愛らしくて・・・。
というわけで前作から4年、待望の続編!


遥か昔、人間とエルフ族は地球支配を巡って戦いを繰り広げていました。
エルフの王は最強の鋼鉄兵団"ゴールデン・アーミー"を作らせますが、
その戦闘力に心を痛め、それを封印します。
そして現代。ある夜、マンハッタンのオークション会場が何者かに襲撃され、
ヘルボーイ(ロン・パールマン)がエイブ(ダグ・ジョーンズ)、
リズ(セルマ・ブレア)らと共に現場へ向かいます。
捜査のため地下世界に潜入した彼らは、エルフのヌアダ王子(ルーク・ゴス)が、
ゴールデン・アーミー復活のために起こした事件であることを突きとめます。


カノジョに振りまわされてます
hellboy2_1.jpg


冒頭、少年時代のヘルボーイが登場しますが、うーむ、カワイイ!
ジョン・ハートが思いがけず登場したのは嬉しかった。
そのブルーム教授がヘルボーイ少年(ん?)に、
ゴールデン・アーミーの物語を読み聞かせるのですが、
そういうシチュエーションなので、そこで登場するエルフ族やなんかが、
まるで人形劇のような素朴な造形で、
もうここで心をギュッと掴まえられてしまいました。

その後は、これでもかこれでもかのデル・トロ・ワールド。
愛らしさとおぞましさの配分が絶妙なクリーチャーが惜しみなく登場します。
どれも不気味なのに不思議に憎めないのです。
最初に登場する"歯の妖精"がつぶらな瞳でカワイイ・・・のですが、
ものすごく大量でウジャウジャ〜とやって来て、
人をあっという間に食べ尽くします。
個人的に、こういう虫系がわんさか出てくるのは苦手なので、
ちょっとコイツは勘弁して欲しかった。


秘密を抱えています
hellboy2_2.jpg


ほかにも、巨大な森の神エレメンタルや、ポスターなどにも登場する"死の天使"など、
本当にどれもこれも素晴らしいクリーチャーたちに感動。
『ヘルボーイ』の、というより、まるで『パンズ・ラビリンス』の続編のよう。
ハッキリ言って私はストーリーは途中でどうでも良くなってしまって、
このクリーチャーたちをただ眺めていたい!と思ってしまいました。
それと、ゴールデン・アーミーを封印するために3つに分散されていた王冠が、
カチリカチリと組み合わさっていく様子もすごく自分好み!
ああ私、こういうの好きだったんだあと、ヘンに客観的な感想を持ちながら観ていました。

エルフの王子ヌアダとその妹ヌアラの双子もなかなかのキャラクター。
サラサラ金髪はいかにもエルフっぽいですが、
白塗りに傷(?)のある顔は、どう見てもマリリン・マンソン風。
そんな見た目なのに、戦い方は槍を振りまわしてのカンフー風味。
このへんのギャップも面白かったです。


切ない恋を経験します
hellboy2_3.jpg


そして今回、水棲人のエイブが大活躍!
恋するとメガネをコンタクト(?)に変えるとかってちょっとベタすぎ。
その上、こんなにバリー・マニロウを聴かされるとは思いもしませんでしたが、
このゆるーい感じがデル・トロらしさなのかも知れません。
前作では精神的に弱々しかったリズも、今回はガンガン働いてました。
ちょっとイライラしたりするのには理由があって、
これはこのまま次回作に繋がるネタとなってるようですね。

今回は濃いクリーチャーがいっぱいでヘルボーイの影が薄かった気もしました。
いえ、エレメンタルやヌアダ王子との戦闘シーンは見応え充分でしたが、
とにかく、クリーチャー多すぎ!サービスし過ぎです。
美しい映像と、大音響が意外に良い音で(これは劇場によるかも?)、
できれば大きいスクリーンで観て欲しい作品です。


ヘルボーイ ゴールデン・アーミー リミテッド・バージョン [DVD]

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー リミテッド・バージョン [DVD]

  • 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD



ヘルボーイ ゴールデン・アーミー [Blu-ray]

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


タグ:映画
nice!(4)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 4

コメント 6

堀越ヨッシー

こんにちは(^口^)。
見たんですね〜ヘルボーイ。女性でこのテの映画を見られる方は実に珍しい(...もちろん褒め言葉ですよ)。前作で妙にゲイっぽかったエイブがちゃんとノーマル(!?)でホッとしました(^皿^)。戦いが苦手なエイブがウィンクとの戦いの際に、文字通り魚のようにのらりくらり逃げるシーンが個人的にはツボでした。
物語の最後、願わくばヌアダの問いかけ(どうして人間を助ける?)にきちんと答えて欲しかったですね。因みにオイラなら...
 
「俺にもわからねえや。ただひとつコレだけは言えるぜ。人間にだって“いいヤツ”はたくさんいるんだぜ」
 
...とかどうでしょう?(^皿^;)
どうやらコレも3部作らしいので、4年後のパート3を楽しみに待ちましょう!(^皿^)v。
by 堀越ヨッシー (2009-01-22 08:34) 

dorothy

ヨッシーさん、こんにちは。
最後のセリフ、決めちゃいましたね〜
さすが、ヘルボーイのことがよくわかってらっしゃる!
by dorothy (2009-01-23 00:32) 

hash

こんばんは。
>人形劇のような素朴な造形
このオープニングは良かったですね。
以降は監督の世界観にはまってしまいました。
by hash (2009-01-24 00:33) 

てくてく

こんばんは^^
沢山のクリーチャーたち堪能しました!
監督の創造する世界は、何故か引き込まれてしまいます。
続編を楽しみに待ちたいですね~。
by てくてく (2009-01-24 01:09) 

dorothy

hashさん、こんばんは!
そう!あの人形劇風のところ、
人形アニメ好きにはグッと来るモノがありました。
独特の世界観は本当に素晴らしいと思います。
by dorothy (2009-01-24 02:32) 

dorothy

てくてくさん、こんばんは!
堀越ヨッシーさんに「女性では珍しい」と言われてしまいましたが、
私とてくてくさんは少数派なのかしら?
でもいいですよね、この世界。
私も続編が楽しみです。
by dorothy (2009-01-24 02:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。