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サンタが街にやってくる [映画感想−さ]

今日もクリスマスアニメ。
昨日紹介した『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』と同じスタッフが、
1970年に制作した人形アニメーションです。


ある街で、1人の赤ん坊が捨てられていました。
街の支配者バーガーマイスターは、赤ん坊を施設に入れるよう部下に指示。
しかし、山道の途中で赤ん坊を乗せたソリを見失ってしまいます。
風に飛ばされたソリは山の動物たちに見つけられ、山奥に住む妖精たちの家へ届けられます。
妖精たちは赤ん坊をクリスと名づけ、大事に彼を育てます。
やがて成長したクリスは、妖精たちと一緒に作ったおもちゃを届けるため街へ降りてきます。
しかし、その街はバーガーマイスターの命令でおもちゃ禁止令が出されていたのでした・・・。


若いときはなかなかのハンサムくん
santaclaus_1.jpg


まず、この作品の案内人である郵便配達員が登場するのですが、
この声を務めているのはなんとフレッド・アステア。
もちろん彼の柔らかい歌声で『Santa Claus Is Comin' to Town』を聴くことができます。
この郵便配達員の元に、世界中の子どもたちから郵便が届きます。
内容はサンタクロースに関する質問。
「どうしてサンタさんの服は赤いの?」
「どうしてサンタさんはヒゲをはやしているの?」
「どうしてサンタさんは煙突から入ってくるの?」
・・・などなど、たくさんの質問の答えがこの作品でわかるという仕組みで、
後付け話(!)とは言え、なかなか説得力のあるストーリーになっています。

クリスの声はミッキー・ルーニー。
年をとって、おじいさんになってからなら想像もつくんですが、
若いときは結構イケメンなクリス君の声にはちょっと老けすぎかな?
でも、なかなか味わい深い歌声を聴かせてくれます。


おもちゃは魔術師の心も溶かします
santaclaus_2.jpg


『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』から6年後の作品ということもあってか、
技術的に少し進んだ感はあります。
冒頭のフレッド・アステアの動きなど、かなりコマ数が多い感じだし、
残念ながら彼の華麗なタップの再現とはいきませんが、なかなか軽やかです。

またちょっと時代を感じるのは、教師のジェシカが1人で歌うシーン。
アニメーションも交えて、曲はバーブラ・ストライサンドあたりが歌いそうな雰囲気。
で、このジェシカとクリスはこのあと結婚するのですが、
結婚した日がクリスマスイブだったということで、
後に、サンタがプレゼントを届けるのはイブの日になった・・・という、
なんともスウィートな理由なんですが・・・うーん、それでいいの!?という気も。
それやこれやのいろんな"サンタの秘密"が結構強引なんですが、
いちいち納得させられるようなことばかりで、なかなかあっぱれな脚本で面白かったです。
クリス改めサンタクロースとジェシカが最後、急に年をとって、
えらく恰幅良くなってるのがちょっとオカシイですが。
それと、『ルドルフ〜』でちょっと感じ悪かったサンタさんでしたが、
今回はそうじゃなかったのがちょっとホッとしました。


案内役はフレッド・アステア!そっくり!
santaclaus_3.jpg


今回は人間キャラがメインなので、愛らしさという点ではやはり『ルドルフ〜』のほうが勝ちかな。
でも、ルドルフみたいなトナカイも登場するので、嬉しかったです。
クリスと行動を共にするペンギンもカワイイ!

さて、この作品のことを調べていると、
たびたびマライア・キャリーがヒットしたのですが、
こんなPVがあったのですね。この作品のシーンがたくさん使われています。
このPV自体は前に観た気がするのですが、全然気がつきませんでした。
マライアの出てくるパートはCGですが、同じような雰囲気を出していてキュートです。





Santa Claus Is Comin' to Town(1970 アメリカ)
監督 アーサー・ランキン・Jr. ジュール・ベース
声の出演 フレッド・アステア ミッキー・ルーニー キーナン・ウィン ポール・フリース ロビー・レスター


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