キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ! [映画感想−か]
アタマに"キルスティン・ダンストの〜"と付くことから想像されるとおり、
日本では劇場未公開だった作品。
こういう風にアタマに俳優名が付く作品は、
実際にはその俳優はホンのチョイ役だったり、なんてことも多いですが、
今作は彼女が主役であることは間違いないのですが、
もう1人の主役、ミシェル・ウィリアムズにも大注目です。
1972年のアメリカ、ワシントンDC。
ウォーターゲートビルに住む女子高生のアーリーン(ミシェル・ウィリアムズ)と、
親友のベッツィ(キルスティン・ダンスト)は、
ある夜、民主党事務所に忍び込んだ工作員とバッタリ遭遇してしまいます。
翌日、授業でホワイトハウスを訪れた2人はその工作員と再会。
事情を聞かされたニクソン大統領(ダン・ヘダヤ)は、2人に彼の飼い犬の散歩係を命じます。
嬉々として、手作りクッキー持参でホワイトハウスに出入りするようになる2人でしたが、
ある日、聞いてはいけない録音テープを聞いてしまい・・・?
ちょっぴりおバカな女子高生
ウォーターゲート事件は2人の女子高生が鍵を握っていた!という衝撃のドラマ。
・・・というのはもちろんウソで、完全なるコメディ作品です。
ウォーターゲート事件と言えばアラン・J・パクラの『大統領の陰謀』ですが、
私が『大統領の陰謀』を観たのはだいぶ昔で、細部はほとんど忘れてしまっているし、
そもそもウォーターゲート事件に対する知識も乏しい。
ですが、そんな知識がなくても充分楽しめます。
もちろん、知識があったほうが数倍オカシイのだとは思いますが。
『大統領の陰謀』でダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードが演じた、
ワシントン・ポスト紙の記者2人も当然登場します。
ホフマン役をブルース・マックロック、
そしてレッドフォード役をウィル・フェレルが演じています。
(はい、この作品を観ようと思ったのは当然このウィル・フェレル目当てです。)
そう、あえて"役"と言いたいぐらい、まったくこの2人を真似てるとしか言えず、
またワシントン・ポスト内のシーンも、撮り方などすごく『大統領の陰謀』っぽい。
ウォーターゲート事件そのものだけでなく、さらに『大統領の陰謀』のパロディにもなっているのです。
"ディープ・スロート"と接触するウッドワード・・・
ベッツィとアーリーンは、アイドルやファッションにキャーキャー言ってるだけの、
まったく普通の15歳の女の子・・・というより、かなりアタマが弱そうな女の子たちです。
そんななので、最初はホワイトハウス関係者にもいいように言いくるめられたりしますが、
あることがきっかけで、大統領に疑念を持ってしまいます。
だからといって、それを告発しようとかいうアタマは持ち合わせておらず、
ワシントン・ポストの記者と繋がるのも単なるイタズラが発端だったり。
そんなありえないデタラメが、ウォーターゲート事件の謎の部分に、
ピタリピタリとはまっていくのがオカシイです。
キルスティン・ダンスト演じるベッツィはまだカワイゲもあるのですが、
ミシェル・ウィリアムズ演じるアーリーンは、見た目完全にブスキャラで、
メガネで小太りでかなり鈍くさそう。
アイドルに夢中だったかと思うと今度はニクソンに恋してしまったり。
途中、メガネからコンタクトになるのですが、それでも垢抜けないのがスゴイ!
元々田舎くさい女の子というイメージの彼女ではありましたが、
ここまでスゴイとは思いませんでした。
でも、どちらかというとこの作品の主役はミシェル・ウィリアムズのほうだと思います。
ディックと呼んでくれ
でも何がスゴイって、ニクソン大統領を演じるダン・ヘダヤです。
特殊メイクもなくダン・ヘダヤそのまんまなのですが、
だんだんニクソンにしか見えなくなってくるのです。
ほかにそっくりなキッシンジャーやブレジネフも登場。
ベッツィたちの作ったアヤシイ草入りクッキーを食べたおかげで核戦争が回避できたとか、
本当にクダラナイ。こういうクダラナサ、大好きです。
70年代のファッションや音楽も楽しく、
お気楽なベッツィとアーリーンのギャル加減もとてもカワイイ。
どう見ても15歳に見えない2人ですが・・・まあ、そこは大目に見ましょう。
ただの女子高生がいろんな勘違いで政治に介入し、その結果世の中を変えることになり、
最後は彼女たちも多少なりとも成長し、賢くなったように・・・は見えませんが、
こう言うと、爽やかな女子の成長物語のようにも聞こえますが、
まあそんなたいそうなものではありません。
改めて『大統領の陰謀』を観てみたくなりました。
きっと、両方の作品に新たな発見がたくさんありそうです。
Dick(1999 アメリカ)
監督 アンドリュー・フレミング
出演 キルスティン・ダンスト ミシェル・ウィリアムズ ダン・ヘダヤ デイヴ・フォーリー
ウィル・フェレル ブルース・マックロック テリー・ガー
日本では劇場未公開だった作品。
こういう風にアタマに俳優名が付く作品は、
実際にはその俳優はホンのチョイ役だったり、なんてことも多いですが、
今作は彼女が主役であることは間違いないのですが、
もう1人の主役、ミシェル・ウィリアムズにも大注目です。
1972年のアメリカ、ワシントンDC。
ウォーターゲートビルに住む女子高生のアーリーン(ミシェル・ウィリアムズ)と、
親友のベッツィ(キルスティン・ダンスト)は、
ある夜、民主党事務所に忍び込んだ工作員とバッタリ遭遇してしまいます。
翌日、授業でホワイトハウスを訪れた2人はその工作員と再会。
事情を聞かされたニクソン大統領(ダン・ヘダヤ)は、2人に彼の飼い犬の散歩係を命じます。
嬉々として、手作りクッキー持参でホワイトハウスに出入りするようになる2人でしたが、
ある日、聞いてはいけない録音テープを聞いてしまい・・・?
ちょっぴりおバカな女子高生
ウォーターゲート事件は2人の女子高生が鍵を握っていた!という衝撃のドラマ。
・・・というのはもちろんウソで、完全なるコメディ作品です。
ウォーターゲート事件と言えばアラン・J・パクラの『大統領の陰謀』ですが、
私が『大統領の陰謀』を観たのはだいぶ昔で、細部はほとんど忘れてしまっているし、
そもそもウォーターゲート事件に対する知識も乏しい。
ですが、そんな知識がなくても充分楽しめます。
もちろん、知識があったほうが数倍オカシイのだとは思いますが。
『大統領の陰謀』でダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードが演じた、
ワシントン・ポスト紙の記者2人も当然登場します。
ホフマン役をブルース・マックロック、
そしてレッドフォード役をウィル・フェレルが演じています。
(はい、この作品を観ようと思ったのは当然このウィル・フェレル目当てです。)
そう、あえて"役"と言いたいぐらい、まったくこの2人を真似てるとしか言えず、
またワシントン・ポスト内のシーンも、撮り方などすごく『大統領の陰謀』っぽい。
ウォーターゲート事件そのものだけでなく、さらに『大統領の陰謀』のパロディにもなっているのです。
"ディープ・スロート"と接触するウッドワード・・・
ベッツィとアーリーンは、アイドルやファッションにキャーキャー言ってるだけの、
まったく普通の15歳の女の子・・・というより、かなりアタマが弱そうな女の子たちです。
そんななので、最初はホワイトハウス関係者にもいいように言いくるめられたりしますが、
あることがきっかけで、大統領に疑念を持ってしまいます。
だからといって、それを告発しようとかいうアタマは持ち合わせておらず、
ワシントン・ポストの記者と繋がるのも単なるイタズラが発端だったり。
そんなありえないデタラメが、ウォーターゲート事件の謎の部分に、
ピタリピタリとはまっていくのがオカシイです。
キルスティン・ダンスト演じるベッツィはまだカワイゲもあるのですが、
ミシェル・ウィリアムズ演じるアーリーンは、見た目完全にブスキャラで、
メガネで小太りでかなり鈍くさそう。
アイドルに夢中だったかと思うと今度はニクソンに恋してしまったり。
途中、メガネからコンタクトになるのですが、それでも垢抜けないのがスゴイ!
元々田舎くさい女の子というイメージの彼女ではありましたが、
ここまでスゴイとは思いませんでした。
でも、どちらかというとこの作品の主役はミシェル・ウィリアムズのほうだと思います。
ディックと呼んでくれ
でも何がスゴイって、ニクソン大統領を演じるダン・ヘダヤです。
特殊メイクもなくダン・ヘダヤそのまんまなのですが、
だんだんニクソンにしか見えなくなってくるのです。
ほかにそっくりなキッシンジャーやブレジネフも登場。
ベッツィたちの作ったアヤシイ草入りクッキーを食べたおかげで核戦争が回避できたとか、
本当にクダラナイ。こういうクダラナサ、大好きです。
70年代のファッションや音楽も楽しく、
お気楽なベッツィとアーリーンのギャル加減もとてもカワイイ。
どう見ても15歳に見えない2人ですが・・・まあ、そこは大目に見ましょう。
ただの女子高生がいろんな勘違いで政治に介入し、その結果世の中を変えることになり、
最後は彼女たちも多少なりとも成長し、賢くなったように・・・は見えませんが、
こう言うと、爽やかな女子の成長物語のようにも聞こえますが、
まあそんなたいそうなものではありません。
改めて『大統領の陰謀』を観てみたくなりました。
きっと、両方の作品に新たな発見がたくさんありそうです。
Dick(1999 アメリカ)
監督 アンドリュー・フレミング
出演 キルスティン・ダンスト ミシェル・ウィリアムズ ダン・ヘダヤ デイヴ・フォーリー
ウィル・フェレル ブルース・マックロック テリー・ガー
タグ:映画
こんばんは。
面白そうな映画ですね。
いつ頃の作品なのでしょうか?
未公開作も侮れませんね。
by hash (2008-11-10 00:55)
hashさんこんばんは!
この作品、製作年は1999年ですが、日本でのDVD発売は2004年頃のようです。
K.ダンストが『スパイダーマン』でメジャーになってようやく、ということでしょうか。
機会があれば、どうぞご覧になってみてください。
コメント& nice!ありがとうございました。
by dorothy (2008-11-10 01:40)
ダン・ヘダヤ!(^皿^)
dorothyさんの注目される役者は、いちいちツボにハマります(笑)。ダン・ヘダヤと言えば個人的には中学生の頃に見たシュワちゃんの「コマンドー」に出てた悪役が印象深いんですけど、脇に出てても印象に残る役者さんですよね。この映画でのニクソン役もよくぞ選んだ!って感じですね。機会があれば見てみたいと思います。
by 堀越ヨッシー (2008-11-10 20:31)
堀越ヨッシーさんこんばんは!
『コマンドー』ですか。シュワちゃんのそのあたりは不得意分野なもので未見です。
ダン・ヘダヤは冷徹な悪役とか堅物の警察官とか・・・要するに、
しかめっ面の人ってイメージです。
だから彼をニクソンにキャスティングした人はエライ!って思いました。
コメント& nice!ありがとうございました。
by dorothy (2008-11-11 01:24)
はじめまして。
キルスティンといえば、
彼女の走り方って肩に力が入ったかんじで・・
たまに夫婦でマネしてます。
写真↑ニクソンの画像かと思ってしまいました。
くじもらいますね♪
by noir-vv (2008-11-11 03:40)
noir-vvさん、はじめまして!
キルスティンの走り方・・・う〜ん、浮かぶような浮かばないような?
ご夫婦でマネしてらっしゃるところ、ぜひ見てみたいです!
コメント& nice!ありがとうございました。
by dorothy (2008-11-11 23:11)