ブルース&ロイドのボクらもゲットスマート：映画甘口案内：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

ブルース&ロイドのボクらもゲットスマート　[映画感想−は] [編集]

『ゲットスマート』のスピンオフ作品。
このイキオイで観ないとたぶん一生観ない・・・と言っても、
別に観なくたって、なんのソンもしないような作品。
予想通りの、どうってことない出来です。
1時間ちょっとの作品なんで『ゲットスマート』のDVD特典ぐらいでいいような気もしますが、
アメリカでも劇場公開ではなく、最初からDVD作品として発売されたようです。

アメリカの極秘諜報機関"コントロール"の開発部門で働く、
ブルース（マシ・オカ）とロイド（ネイト・トレンス）。
ある日、2人が開発中の"被ると透明になるマント"が、
南米"マラグアイ"国のエージェントに盗まれてしまいます。
このマントを狙うCIAらも巻き込み、2人はマント奪還に乗り出しますが・・・。

ブルースとロイド

いちおう本編『ゲットスマート』と話は繋がっていて、
エージェント86と99が任務でロシアに行ってる間の出来事となっていて、
コントロール本部が犯罪組織"カオス"に襲撃されるシーンも登場します。
また、2人が作っていたロボット"ハイミー"も登場し、これが結構笑えます。
昔の男前みたいな容貌のハイミー、でも動作がいちいちオカシイ。
そう、このブルースとロイドの作り出すモノはどれもスゴイ技術なんですが、
どれもこれも未完成だったりどこか不調だったりして、
それがギャグになっていたり、うまいこといったり、といった感じで話が進みます。

ブルース役のマシ・オカはこれを観ると、
ちょっとコメディ向いてないんじゃないかな、と思ってしまいました。
『ヒーローズ』の時に比べてハジケ具合が足りないし、
挙動がイマイチ素人ぽくて、全体に物足りなさを感じました。
主役ということでヘンなチカラが入っちゃったのでしょうか？
やっぱり脇にいるほうが活きるタイプかも知れません。
ロイド役のネイト・トレンスという人も、イマイチピンと来ないんですね。
いわゆる"デブキャラ"なのかも知れませんが、
マシ・オカも丸っこいんで、ちょっと大柄な人ぐらいにしか見えず、
しょっちゅう何か食べてたり汗かいてたりもするんですが、
もう一歩、インパクトが足りない。
やはりジョナ・ヒルぐらいのアクの強さが欲しいです。

とっても臭い？ニーナ

ブルースが恋する法医学担当のニーナという女の子が登場するのですが、
死体解剖ばかりやってるんで腐敗臭が抜けず、
みんなにクサイクサイと言われちゃうという可哀相なヒト。
このブルースとニーナのツーショット、どっかで見たことあるんだけど？・・・と思ったら、
ニーナを演じているジェイマ・メイズという人、
『ヒーローズ』で、ヒロに日本語を教わっていたウェイトレスのチャーリーじゃないですか！
サイラーにあっという間に殺されちゃって残念だった彼女、
今回はヒロとうまくいっちゃってメデタシ？・・・違うか。
大きな瞳が印象的で感じよくて、『ヒーローズ』の中で結構好きなキャラクターだったんで、
この組み合わせはちょっと嬉しかった。
というわけで、やっぱり『ヒーローズ』ファンの人は観てソンはないかも知れない。
72分という長さは、ちょっとした時間つぶしにはもってこいですし、
なんだか忙しくて、ちゃんと映画が観れない私にはありがたかった作品でした。

Get Smart's Bruce and Lloyd Out of Control（2008　アメリカ）
監督　ジル・ジュンガー
出演　マシ・オカ　ネイト・トレンス　ジェイマ・メイズ　パトリック・ウォーバートン