ウェディング・クラッシャーズ [映画感想−あ]
例えば、思いのほか仕事が早く片付いて定時に帰れる、
あるいは、ちょっとした失敗があったりして、
もうこれ以上は今日やってもしょうがないし、ということで、やっぱり定時に帰る。
それが金曜日だったりして、デートはもちろん友だちとの約束もなくて、
なんとなく気分を変えたくて、真っ直ぐ家には帰らずに映画館へ直行する。
そんな時にかかっている作品は、こういう軽いコメディであって欲しい、なんてことをよく考えます。
まあもちろん、一人じゃなくデートでも友だちと一緒でもいいのだけれど。
とはいえ、実際にはそんな週末はまずなくて、
定時に会社を出て映画館に向かったとしても、
うまい具合にこんなコメディに出会う機会はなかなかありません。
そもそも日本でこういう軽い作品を劇場で観ることが出来るのは稀だし、
実際、この作品も華麗にビデオスルー、だったわけで。
オーウェン・ウィルソンとヴィンス・ヴォーン。
確かに日本での知名度はイマイチだと思うので、ビデオスルーは仕方ないのでしょう。
私が勝手に落ち込んだ日のためだけに劇場を開けてこんな作品をかけておいてくれ、ってわけにはいかないし。
そんなわけで、サッサと家に帰ってDVD鑑賞、となるわけです。
こんなに嬉しそうな顔したヴィンス・ヴォーンって・・・
他人の結婚式に紛れ込んでナンパするのが生きがいな男二人が、
ある日、それぞれに運命の人に出会っちゃう・・・みたいな、大雑把に言えばそんな話です。
「クラッシャーズ」と言っても式をぶちこわすわけではなくて、
むしろパーティを盛り上げるために積極的にご招待したいような二人と言えそう。
お年寄りや子どもを相手にしたり、歌ったり踊ったりと盛り上げるだけ盛り上げる。
それは、そんな自分たちをアピールしてナンパにつなげようという魂胆でもあるのだけれど、
ナンパのためだけにここまでやるなんてアッパレ!です。
それなりに正式な招待客たちと話を合わせなきゃいけないし、
その下調べもちゃんとやってあったりする。
そしてその都度臨機応変に対応して行かなきゃならない。
なかなか簡単にできることではないと思うのです。
お子様たちのために風船で動物作ったりもします
オーウェン・ウィルソン演じるジョンは、ある日そんな毎日に疑問を感じ始めます。
一方ヴィンス・ヴォーン演じるジェレミーは、まだ若いんだし、とおかまいなし。
そんなときに潜り込んだ結婚式で二人は「運命の出会い」をしてしまいます。
そもそも二人は離婚仲裁人という仕事をしていて、
たぶんそんな職業柄、結婚に対して疑問に思っていた部分もあったのではないかと思います。
けれど、いろんな人々に出会うことによって、
運命の人に巡り会うということの大事さに気づく・・・というような、
ちょっとホロッとするような展開になります。
何より、この主人公二人の男の友情みたいなものが、なんというかとても心地よいのです。
オーウェン・ウィルソンが恋するレイチェル・マクアダムスがカワイイ。
大好きな女優さんです。
こんなに天真爛漫な感じで来られると、そりゃあ恋しちゃうだろうな、と。
でも、彼が一目惚れする相手としては、ちょっと子どもっぽすぎる気もしましたが。
その彼女の父親がクリストファー・ウォーケン。
なかなかの迫力ですが、単なる娘に甘いパパというだけな気も。
最後に一緒にどこかの結婚式に乗り込む、みたいなハッチャケかたでもあるかとちょっと期待したんですが・・・。
終盤には、フラットパック作品にはおなじみのカメオ出演があって、
そちらのほうも期待を裏切りません。
Wedding Crashers(2005 アメリカ)
監督 デヴィッド・ドブキン
出演 オーウェン・ウィルソン ヴィンス・ヴォーン レイチェル・マクアダムス
クリストファー・ウォーケン アイラ・フィッシャー
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